私は父子家庭で、父と二人で住んでいて、
母は行方が分からないと小さいときに父から聞いていました。
父は何でもできる人で、仕事が終わって家に帰り夕食を作り、
洗濯も掃除もこなして、朝は朝食もお弁当も。
参観日や面談も必ず来てくれて、
母がいなくて困ったことは一度もありません。
中学生の頃に、ふと「母はどこに行ったのだろう」とか
「私と父は全然似ていないな」と思い、
ずるいですが父の友人に聞いてみました。
話をはぐらかされまくりましたが、しつこく聞きました。
私の母は父と付き合っているときに妊娠したらしいのですが、
浮気をしていて、それを知らず父は母と結婚。
私が生まれた後に母の浮気がばれ、DNA鑑定をした結果、
私は浮気相手の子供だったそうです。
そのあと母が浮気相手と逃げてしまい離婚して、
父がそれから一人で育てている、とのことでした。
何となく父が本当の父ではないんじゃないかと思っていたので、
ショックは受けませんでしたが
父はどういう気持ちで私を育ててきたのだろうと思い、
今年の春無事に高校生になれてから意を決して聞いてみました。
私「パパは本当のお父さんじゃないんだよね?友人さんから聞いた。ごめんね。」
父「…そっか。俺もごめんね、ずっと言えなかった。私が傷付くんじゃないかと思って。」
私「傷付いてはないよ、大丈夫。パパは今までどんな気持ちで私を育ててきたのかなって思って。」
父「最初はちょっと複雑だったかな、一人で育てていけるかなって。
俺も父子家庭で育ったし、そういう家庭とか大人の事情で子供が不幸になるのが嫌だったから。」
私「私のこと憎いとか思わなかったの?浮気相手の子供なのに。」
父「なんだろう、思わなかったなー。この子には俺しかいないし、俺にもこの子しかいないんだって思った。
浮気相手の子だろうが、俺とは血が繋がってなかろうが、私は俺が育てた俺の子だよ。
今まで言い出せなくてごめんな。私がもうちょっと大人になってからは言わなきゃとは思ってたんだけど。」
そう言って父は泣いていました。私も泣きました。
嬉しかったです。父に俺の子だと言ってもらえて。
父はずっと一人で頑張って、私を不安にさせないように
気を張っていたんだと気付きました。
父の子供で幸せです。これからたくさん父孝行したいと思います。
という私の自慢話でした。自己満ですみません(__)