今は亡き妹に小さい頃、不思議な指摘を受けた

私は今は亡き妹に小さい頃、不思議な指摘を受けたのを思い出しました。

妹が6才。私は8才。仲良く絵本を読んでいたんです。
その時、妹は突然絵本とは関係ない話をしはじめました。

「あのね、私は学校に行って3回ケーキ食べたら、姉ちゃんとお別れなの。
でも泣いちゃダメよ。姉ちゃんが大きくなった時、
由香(妹の名前)のお友達のお腹が痛くなったら、
お腹をちょいちょいってしてくれてね、お友達は笑うの。
姉ちゃんは白い長い服着て、お友達と由香の話するのよ。
お姉ちゃんはまだ沢山ケーキ食べられるからいいな~」

スポンサーリンク

妹は小学3年で交通事故で死にました。
私は3年前に医者になり、
初めて手術をした患者さんは私より2才下の女性で盲腸でした。
妹と同じ幼稚園で妹と仲良くしてくれていたようで、
二人で妹の話をしたのです。

スポンサーリンク

妹には見えていたのでしょうか。
私は後何回ケーキを食べたら妹に会えるのでしょうか。
さっきカレンダーを見て気付きました。
妹が交通事故を起こしたのは私の誕生日の一日前。今日なんです。
私が医者を目指したのも妹を助けられなかった腑甲斐なさからの発露でした。

さっき病院に休む旨の連絡をしました。
毎日勉強と技術練習と夜勤に追われて妹のことを忘れていた自分が恥ずかしいです。
今日は妹が大好きだった苺のミルフィーユと甘いカルピスを持って墓参りに行きます。
由香の墓前で一緒に私の誕生日を祝ってもらおうと思います。

妹の分まで私は毎年ケーキを食べ続けようと思います。

スポンサーリンク