
今まで生きてきて一番の修羅場は
新婚旅行から帰ってきた日。
地元の空港に到着したら
私と夫の双方の両親が迎えにきていた。
到着便は教えてあったけど、
迎えにくる予定はなかったし
正直疲れてるからさっさとタクシーででも
新居に向かいたかったのに。
けど、そんなどころじゃなかった。
当時は携帯電話が無かったし、
新婚旅行先でニュースなんて見なかったし
全然知らなかったのだが、
私らが浮かれている間に地元を台風が直撃していた。
私たちの新居のそばを流れている川が氾濫して
2階建ての戸建て新居の1階部分が床上浸水。
川がやばいらしいと聞いて双方の両親が新居に集合し、
1階の荷物を2階に移動させようとしたらしいが
そんな時間もないぐらいアッと言う間だったらしい。
婚礼家具アウト、テレビもアウト、
冷蔵庫などのキッチン家電も
食器棚もその中の物もアウト、
シューズボックスも靴も全てアウト、
清々しいほどに1階の荷物は全てアウト。
空港でそれを聞いたとき、旦那と私、爆笑してしまった。
人間ショックがでかいと笑うって本当だねw
少しでも“望み”があるとそれにすがってしまうけど、
こうまでやられてしまうと
案外サクッと気持ちが切り替えられるみたい。
とりあえず新居を見に行って、
そのあとそれぞれの実家に泊まることになった。
本来なら田舎のことだから
結婚した以上義実家に行くべきなんだろうけど
義父母がいい人で、好きにさせてくれた。
翌日新居で旦那と落ち合って
片付けを始めようたんだけど、
なんか保健所の人がきて1階の部屋という部屋に
ナントカって白い粉を吹き付けまくって帰って行った。
それを見た時、
ここから新婚生活をスタートさせる気力が萎えてしまった。
それまで全然出てこなかった涙が
底なしに流れ出てきてわんわん泣いちゃった。
幸いというか、その家は結婚する時に
義父が建ててくれた家で
場所選びをした義父が責任を感じて
(義父の責任じゃないのにね)
業者に頼んで後のことは全部やってくれて、
その間アパート住まいをしていた。
そんな感じの修羅場からスタートした結婚生活だったけど、
今ではそれが笑って話せる思い出になった程度には
幸せに暮らせている。
余談ですが、その川の氾濫のあとで聞いた話で
本当かどうか分からないんだけど
知ってる人がいたら教えてほしい。
川の堤防って意図的に
どちらかが低くなってるって本当?
高級住宅地とか、お寺とか神社とか、
重要文化財がある側の堤防が高くなってるって。
まあ昔からのとちはそういうのが多いね。
名古屋でもそういう天災が十数年前にあったけど、
川を挟んで水害の被害が大きかった地域は
いわゆるそういう地域。
被害の殆ど無かった対岸は
お城や武家屋敷などのある、大切な地域。
まあもともとそういう災害を受けやすい地域だから安い
→所得の低い人達が多く住む、となるんだけどね。
だから不動産には掘り出し物は無いと言われるね。
ありがとう。
なるほど、噂ではなく本当なんですね。
まぁだからって引っ越すわけにもいかないので
今後大きな被害がないことを祈りながら
暮らすことにしますw