この前の日曜朝10時頃、私の家に
父(62歳 定年退職済)が会社にいた頃の部下が、
アポ無しで突然訪ねて来た。
しかも妻子連れで。
どうやら、独立して会社を設立したいらしく相談に来たそうだ。
日曜に。アポ無しで。ダニ妻子(子供は♀5歳)連れて。
突然だったけど、「まあとりあえず上がりなさい」と父が家に招き入れた。
家では室内でラブラドール、コザクラインコ、金魚を飼っているけれど
犬はまだ仔犬のため、子ダニじゃれ付くと大変だという事でケージに。
インコと金魚は最初からケージと水槽に入っていた。
部下と父が話をしている間、子ダニはインコに興味があって仕方ないらしく
ケージの周りをウロウロし始めた。子ダニの方が動物みたいだった。
嫌な予感がしたので、私はインコの側に居座った。
すると突然、子ダニがケージに指を突っ込もうとしたので
「指は入れちゃだめ!噛むから!」と注意した。
ウチのインコ、育ての親である私以外には無礼な行動を許さない。
ケージに何の前触れもなしに指を入れようものなら、
男の固い指でも流血させる。
「このインコはね、知らない人がとても怖いんだ。
だから、見るだけにしてね。●●ちゃんも嫌な事されたら怒るでしょ?」
と諭し、ダニ母にも
「クチバシの力が強いですから、お子さんに注意してあげてください。
噛まれたら大変です。
施錠した家に、勝手に他人が入ってくるようなものなんですよ。お願いしますね。」
と言っておいたが、ダニ母は携帯いじりながら
「だ~いじょ~ぶですよ~ウフフ」何が大丈夫なんだ!?
しかし。噛まれてからじゃ遅いんで、
ケージを別室に移動しようと持ち上げた瞬間。
「ピギィッ」
「びぎゃああああああああああああ!!!うぎゃああああああああああ!!」
私の手がケージにかかって、ダニを阻止できない瞬間を狙ってバカダニが指入れた!
あげくに噛まれた。
「いやあ!!●●ちゃん!!なんでこんな!!そんな凶暴な鳥、なんで飼ってるんですか!」
ダニ母がパニくるパニくる。あんだけ言った話を聞いていなかったのか!
トリは縄張りを守っただけなんだよ!
まさか子ダニが、ケージを持ち上げた瞬間狙ってくるとは
思いもよらなかったよ!
子ダニには幸いケガはなく、インコも手加減をしたらしい。
インコでさえ手加減を知っているのに、子ダニはインコ以下だった。
結局私が頭を下げた。噛んだのは事実だし。でもその後、母ダニが
「慰謝料払え!心の傷を負った!裁判にかける!鳥は保健所に連れていけ!
これだから子供のいない若いのは!!毎日嫌がらせしてやるからね!」
と自分の監督不行き届きは棚に上げて、私を攻撃。
しかしインコをこよなく愛する父が
「毎日嫌がらせとは穏やかじゃないね。
貴方の目には、子供がインコに手を出すのが見えなかったのかな。
携帯がそんなに大事なら、もうこのまま一生携帯をいじっていなさい。
娘は注意もしたし、ケージを移動しようとした。
ここまでして、あと何が出来るかな。娘は貴方の使用人じゃないよ。」
ここで部下が平謝り。そりゃそうだ。アポ無し訪問の上、バカ丸出し。
父の一言で部下親子はお引取りになった。
「君たちは、家庭を持つのも独立するのも早過ぎるようだね。」
父曰く部下は会社では仕事も出来、人間的にも良い人だったので、
余程の事だなのだろうと、アポ無しでも相談に乗ったらしい。
とんだ見当違いだったと呟いていた。