憧れの先輩とデートすることになったので手作りサンドイッチを持っていったけど一向に食べようとしなかった

三浦春馬にそっくりで、透明感がすごくて、
ホントに王子様みたいな見た目の会社の先輩。
すらっとしてスタイルもいいのに、かなりの大食いで、
そこも可愛いと女性陣から大人気だった。
その先輩から水族館に一緒に行こうと誘われて、
嬉しすぎて天にも昇る心地だった。

先輩は毎朝、コンビニのパンとかおにぎりを会社のデスクで食べていたので、
デート当日、朝ご飯になればと思い、先輩の分のサンドイッチを作って持って行った。
朝ご飯を食べていないと言われたので、サンドイッチを取り出したら
すごく喜んでくれたのだが、いつまでたっても食べようとしない。

先輩のお腹はグーグー鳴っているのに、
鞄の中にしまい込んだまま、取り出そうとしない。
向かい合って座った早朝の電車は誰もいないし、
誰かの迷惑になるとも思えない。
「食べないんですか?」と言っても、曖昧に笑うだけ。
食べないまま目的地に到着し、一緒に水槽を見て回る間も、
先輩のお腹は鳴りっぱなし。

さては手作りとか嫌いだった人か…と思い当たって、
泣きそうになっていたら、
「そろそろお昼だから、外に行こう」と言われ、
水族館の中庭の芝生に連れて行かれた。
で、先輩がやっと鞄から取り出したサンドイッチ1人分を、
2人で分け合ってモソモソ食べた。

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その日、夕方まで一緒にいたのに、
私達が口にしたのはたったコレだけ。
先輩のお腹はグーグーと、1日中鳴りっぱなしだった。
カフェで休もうと提案したり、水族館の中の出店みたいな所で
何かテイクアウトしませんか、とか色々言ってみたんだけど、
朝と同じく曖昧に笑うだけで、何も食べなかった。
帰る頃には、私のお腹もグーグーと鳴っていて、
わびしい気持ちになった。

大食いなのになんで我慢するんだろうと、
不思議な気持ちしかなかった。
先輩と一緒にいれて嬉しかったし楽しかったんだけど、
ひもじいデートは嫌だなぁと悲しかった。

その後、イケメン先輩の同期の女性と一緒に飲んだ時に、
この事を話したら、「アイツらしい」と大笑いしながら、
歴代彼女や同期の仲間に対する、イケメン先輩のセコいケチケチエピソードを、
たくさん教えてくれた。
そこでやっと、サンドイッチをお昼に食べたのは、
出費を抑えたかったからなんだと、理解した。
自分の鈍感さにもびっくりした。
その時まで、まだちょっと好きだったんだけど、
氷点下まで冷めた。

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