世界一の犯罪都市と言われるヨハネスブルグに住んでいたんだが

その点、世界一の犯罪都市と言われるヨハネスブルグは違うよ
昔、あそこにいたときは高級住宅街に住んでたんだけど
住宅街は高いフェンスで上が鉄条網が付いてて
高圧電流流れてる壁に囲まれてた

住宅街入口は、もちろんマシンガンや手榴弾持ったガードマンがいて
手荷物検査は金属探知機使う

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家はプール付きの嘘みたいにデカイ家なんだけど、
家にもガードマンの詰所があって勿論みんな銃もってるし
うちの庭を囲む壁も、やっぱり刑務所の外壁みたいに高くて、
バズーカ砲の砲撃にも耐える分厚いコンクリート製
で、やっぱり上は高圧電流が流れてて赤外線センサーが付いてる

家の窓という窓は、猛獣でも大丈夫なごっつい鉄格子付きだし
窓ガラスは全て防弾。
ドアは中に鉄板が入ってた

おまけに、最後の砦である寝室に行く廊下にも鉄格子が2つ付いてて
寝室から自動でロックできるようになってる

高級住宅街は、どこの家もうちと同じぐらいの備えなんだけど、
それでも毎晩のように強盗が集団で住宅街の外壁突破して来て
ご近所でドンパチの音が聞こえる

でも人間て、そういう環境にも慣れちゃうものなんだよね
最初の頃こそ夜中に銃声が聴こえてきたら一晩震えて眠れなかったけど
半年もすれば、夜中の銃声で目は覚めるけど、
音が遠ければその30秒後には夢の中に行けるようになる

翌日の朝、自宅外壁に弾痕があったことを
ご近所の人に話しても
「あ、そうなんだ」みたいな感じで
「話に落ちはないの?」と言わんばかりの反応

よく行くスーパーで銃乱射事件があって10人以上死んだときとか
近くの銀行で手榴弾投げ合うような銃撃戦があって
やっぱり大量に人が死んだときなんかは
さすがにご近所でも話題になったけど、
一月もしたら、そんな事件なかったみたいに
みんな、またそこで普通に買い物したりするようになってた

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私がいたときは、日本人なんて数えるほどしかいなかったから
kwskしたら即身バレなんでkwskできないけど冗談みたいな街だったよ

日本じゃカールトンセンターは
魑魅魍魎の住みかで超無法地帯みたいに言われてるけど
私がいた頃は、最上階の展望台はちゃんと営業してたよ?
ま、最上階以外に誰が住んでるかなんて警察だって知らないだろうけどさ

私設軍隊みたいな大量の重装備ガードマン雇える金持ちが
軍隊みたいな集団引き連れて展望台で観光楽しんでるみたい

まあ、武装強盗団は50人規模のものもあるみたいだから
アメフト選手みたいに体格いい男が銃も持たずに十数人程度じゃ、
まるで心許ないことはホントだし
強盗には靴まで取られるのはホントだから、強盗に財布取られた後に
また強盗に遭って服まで取られるなんてのは、全然あり得る話だけど

うちも番犬はマダラハイエナだったよ

強盗団は基本夜来るんだけど、
ハイエナは夜行性だし、ちゃんと人間の顔覚えてくれるし、
縄張り意識もあるし
耳と鼻が異常にいいから、赤外線センサーなんかより
ずっと頼りになる感知器なんだって

まあ、噛まれたら指なんか全部無くなっちゃうぐらい噛む力強いから
お世話はほとんどガーデナーにお任せだったけど

一応現地人の名誉のために言っておくけど
善良な市民は、すごく陽気で勤勉だよ
うちのメイドさんなんか、椅子の裏や脚の一本一本まで
丁寧に掃除してくれてたし

昔、ヨハネスブルグ駐在員との連絡担当だった。
危険な現地情報が入ってきて、駐在員との
連絡を試みるも、1週間ほど連絡不能だった。
1週間ほどたって、やっと生存確認できた。
日本側は「よかったよかった!」と言ってたが
当の駐在員は「必死で逃げる途中で自衛したが、詳しいことは言えない。」
と言ってた。
実弾を使ったんだろう、相手をアボーryさせたんだろう、
という推測のもと、この件はこれ以上確認しないように、
という上司のお達しだった。
危険地域への駐在を好む人だったなぁ。
ヨハネスの後も中米とか行った。

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