(告白をしようと決意していた当日)
嫁「明日はデートなんだー」
僕「・・・」
僕が参加しているゲームサークルの
メンバー(女)が知り合いを
今度連れてくると言ってて、
連れてきたのが現在の嫁。
当時、新入社員として
仕事をしていた僕は別に嫁にアタックを
しようなんて気持ちはなかった。
彼女いない歴=年齢だったし。
「独身同盟」なんて痛いことを言っていた。
ただ、周りのメンバーは
そう見ていなかったようで、
嫁によく話しかけるよねとか
冷やかされるようになる。
しばらくして、僕の家から
サークルの開催場所の途中に嫁の家が
ある(実は僕と嫁は同じ市出身)ことから、
サークルに向かう途中
で嫁の家近くにより送迎するようになる。
その頃から、
徐々に嫁を異性として意識し始める・・・
が何もできない。
送迎の関係上、メアドを教えてもらったので
ちょこちょこメールの
やり取りはするようになる。
年が明けてメンバーの1人が
「スキーに行こう」といってくる。
いつもは、参加しない僕が嫁が参加すると聞いて
参加することにする。
僕と嫁はスキー2回目の初心者で、
2人で初心者コースを滑っていた。
当然どっちも転ぶことがあり、
「大丈夫?」とかそういうたわいのやり取りをしながら
滑っていた。
雪で真白なスキー場で滑りながら、
嫁の様子が気になってしょうがなかった僕は
嫁のことが好きになっていることを実感した。
実感して、ため息をついた。
うまくいくわけないじゃんと。
このから、周りには煽られはじめ、
嫁を連れてきた友人には
「嫁には彼氏いないはずだよ」
と言われ、告白することを決断。サークルで
「今日、帰り送っていくときに嫁に告白する」
と宣言して、退路を断つ。
とはいったものの、帰りの車内でためらう僕。
そこに嫁が
嫁「明日はデートなんだー」
僕「・・・」
凹んだ。
しかし、話を続けるとデートの相手は女性。
あ、同性愛じゃないです。
単なる女友達です。
大好きな友達だから、デートと表現したらしい。
明らかに動揺した僕は落ち着いたが、
言うなら今しかないと切り出す。
僕「あのさ、僕今動揺してたよね」
嫁「あー、そういやそうだね」
僕「それは、嫁のことを女性として意識しているからなんだよね…」
嫁「あー、そうなんだー」
なにこの気のない返事。
やっぱり気付かれてた?そりゃ、
半年も片想いで他のメンバーにはバレバレなんだし、
気付くよねと思っていた。
気まずい沈黙。僕は恐る恐る嫁の様子をうかがう。
嫁、硬直してた。
嫁「えっ、それって、ど、ど、どういうこ、と?」
僕「いや、好きってことで」
嫁「あ、そ…そうだよね。そういうことだよね」
人間、あまりに想定外のことが起きると
受け入れるのに時間がかかる
というが、この時の嫁の状態は
まさにそれだった。
嫁は僕が好意を持っていることに
全く気がつかなかったらしい。
あまりに想定外の出来事に嫁混乱。
後日返事をするということで保留。
翌日のデートは「告白されたどうしよう」という
相談大会だったらしい。
数日後、決して嫌いではないので
軽いお付き合いからならということで
交際がスタート。数ヶ月後に正式に
返事をいただき恋人同士に。
初デートから2年後の同じ日に
同じ場所で結婚式をしたのが、10年前
で、今にいたります。今でも嫁LOVEな1児の父です。
実は嫁も年齢=恋人いない歴な人でした。
この時僕23、嫁25(学年で言えば嫁が1つ上)。
実はこの告白話にはオマケがあって、
その話をします。
初デートの日
嫁「A君って知ってる?」
僕、噴いた。
突然の告白に焦った嫁は翌日、
会う約束していた親友にそのことを
相談するわけですが、
僕のことを話している間に嫁親友が
「その人の名前、聞いたことある」
結論。嫁親友の婚約者Aは僕の幼馴染(男)だった。
そりゃ、初デートで
小学校の入学式でツーショット写真が
あるレベルだけど当時疎遠になっている
幼馴染の名前がいきなり
出てきたら噴きます。