私が憧れていた従兄弟のお兄ちゃんと12年ぶりに再会した結果

私は従兄弟のお兄ちゃんに憧れていた。
私より7才上で、体育会系の神木くんて感じ。

名門校でサッカー上手くて優しくて格好良くて
恋とかではないけど、アイドルみたいに思ってた。
お兄ちゃんは大学に入った頃から親戚の集まりには
顔を出さなくなり、余り会えなくなった。

それから12年余り。

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お兄ちゃんは小汚ねえおっさんに変貌して再登場した。
首がない、後ろ姿は芋虫みたいな締まりのない超デブ
禿げ散らかしてボサボサの髪、変なヒゲ、見えてる耳垢
透けた破れそうなゴルフシャツ(襟が二重)に滲みチノパン
臭い。凄く臭い。煙草と垢と酒と口臭。

なにより言動がおっさん
祖母の誕生会(ホテルランチ)に遅刻して「いやーいやー」
って手刀を切りながら入ってきてガツガツ食べ始める。
他の人の会話は無視、サッカーの話になると持論を捲し立てる。

如何に自分が凄い仕事をしているか、有名人と会ったか
この国の行く末は自分が知ってるみたいな話を延々と。

本人はフレンドリーに話しているつもりみたいだけど
完全に周囲を置いてけぼりにして悦にいる話し方。
結婚してない親戚女性に

「子供だけでも産んどけばあ?!」
「そろそろリミットくるよお!!」
「アンタそれじゃ駄目よ」

大声で自分だけ楽しそうにガハガハ話して
他のお客さんの迷惑考えない、店員を大声で呼びつける。

大股開きでくっちゃくっちゃ食べる、食べ残す
学生の親戚にはすかさずお説教
役者をやっててそこそこテレビに出てる親戚にも
演技の駄目だし。
他の親戚のお嫁さんに「おい、茶」。

なんなのこのクズ。しねよ
糞従兄弟のお母さんは「宇宙人がなにかしたのかも…」って
なにがあったら町中の憧れの的の神木きゅんがこうなるのよ
ほんと人が変わったとしか思えない

ねえなんでこんなに人って変わるの…。びっくりしたよ。

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だって小顔で小顎できゅるんとしたフェイスだったのに
面長トド型で鋭いカーブのしゃくれになってんだよ。
二重まぶたが重たい垂れ一重よ。歯並びも違ってるの。
もしかして別人なんじゃないかってちょっと真剣に思ってる

私が男の子に虐められて泣いてたとき、
おんぶしてくれて
大きな声で私の好きな歌を歌ってくれた。

皆が見てるよ、恥ずかしいよお兄ちゃん、と言うと

「俺は恥ずかしくないよ、ゆきの好きな歌だもん。
ゆきもひとつも恥ずかしい事なんかない!堂々としてろ!」

って言ってくれた。
夕日をバックに学ランの神木キュンがだよ。

それが今や、私を見てニヤァと薄ら汚く笑って

「お前今○○で働いてんだって?んな底辺でどうすんだぁ
上手く男だませよぉー」

で、私が何か言うと全部遮って

「ああー、いい、いい。頑張ってまともな事話しちゃうアタシ
演じなくていーから。相手するの気を遣うからー」

って。
ねえこれ入れ替わってるとしか思えないの。
おばあちゃんはもう明確に「どなた?」って言ってた
こんなことってあるの…

読み返しておっさんを馬鹿にして書いている感じがしたので
謝ります。おっさん全般を馬鹿にしてはいません。むしろ好きです
悪い意味の、老害みたいなおっさんの意です

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