ニューヨークで黒人男性5人に追いかけられたことが修羅場。
ちょっと道に迷って治安が悪い区域に入ってしまった。
必死に地図を見ながら大通りに出ようと
小走りに移動してたら後ろから呼び止める声が。
かなりビクッとしたと思う。
というか立ち止まらずに走るべきというシチュの場所だった。
でも私は振り向いてしまった。
そこにはムキムキのタンクトップの黒人5人衆。
あかん、これは襲われると一目散に私は駆け出した。
道なんか分からないけどとにかく逃げないと、
高校以来の全速力で逃走開始。
すぐに黒人たちが何か叫びながら追いかけてくる。
当然もやしの私と違い糞速い。
50mも走らないうちに前に回り込まれて通せんぼ。
私は終わった、
殴られないうちに金品全部出そうと鞄を差し出した。
そこで爆笑の渦。
ギャハハハハと笑われて差し出されたのは私の仕事手帳。
落としたよと言われて私は顔真っ赤。
怖がりなベビーちゃんと言われて
頭を撫でられさらに顔真っ赤。
地図を出した時に手帳を落として
それをムキムキの黒人達に拾ってもらった
というだけだった。
詫びにマックで奢ったり
なぜか偽の金のネックレスを貰ったりと
訳が分からない体験をして別れた。
結果的に滅茶苦茶いい人たちだったけど
当時は本当に怖かったんです。
—
ダンサーがニューヨークに行ったときの話を思い出した。
ニューヨークの地下鉄で、
日本のノリでうっかり寝ちゃったんだって。
ふと目が覚めると目の前に、
とてつもないコートを着た
見るからにおっかない黒人が立っていて、
その他は誰もその車両にいない。
うわ!やっちまったか!と驚いたんだけど、
その黒人が指を突きつけて、
「ニューヨークの地下鉄なめんじゃねぇ!
一人で居眠りなんてしてたら、
殺されたって文句言えないんだぞ!」と激怒。
それで電車が駅に着いたら、また指を突きつけて、
「寝るなよ!」と力強く言って降りていった。
そのときはビックリして何も考えられなかったけど、
だんだん落ち着いてきたら、
あの人、私が起きるまで
ずっと守ってくれていたんじゃないか?
と気がついた。
という話。