叔父さんが宝くじで結構な金額を当てた。
もともと破天荒な人だったけど、
突然町長選挙に出ると言い出した。
叔父さん含め立候補者は3人、
対立候補は元町長のA、元町会議員のB。
叔父さんは立候補はしたものの
碌な選挙活動はせずに対立候補Aの邪魔
(Aの演説中に近くで演説したり、
Aの政策のアラをついた演説)
っぽい事ばっかしてた。
そんな人なんで後援会も集まらず、
うちの親含めた親族で細細とバックアップしてた。
選挙の結果、ダントツでB氏が当選
叔父さんに「残念だったね」と声をかけると
「いやいや、あの活動で受かるほど
町民馬鹿じゃないだろw」
「それに俺、もともと町長なんてなる気ないよ?」
としれっと言うから
「え、じゃあなんで選挙なんか出たのさ?」と聞くと
「うまく隠してたけどAは町長の立場利用して
Aの弟の○○建設に仕事ふって私腹肥やしてきたクズだから、
あいつを落とすため(キリッ」
「Bは線は細いけど真面目な男だから、
格別町が良くなるこたないけど悪くもならんだろ」
「あぶく銭使って
想定どおりの結末迎えるなんて最高の気分だぞ?
まだお前にゃわからんだろけど」
と飄々としてた。
宝くじの当選金は使い果たしたから、
お年玉が増えたりしなかったのが不満だけど
降って湧いたお金の使い方としては
子供心にかっこいいと思った。