20年以上前の話。
小学生の時、夏休みは毎年家族で
キャンプに行くのが恒例行事だった。
山奥のキャンプ場で両親とBBQしていたら、
近くにいた大学生の集まりの人が声を掛けてきた。
どうやら女子大生の1人が焼いていた
ピーマンの種が弾けて目に入り、
痛みで目が開かないようだった。
大学生グループは全員お酒を飲んでいて
運転ができないので、病院に連れて行ってくれないかとのこと。
飲酒していた父は行けず、
母が痛みで泣く女子大生の為に車を出すことになった。
本当に物凄い山中で病院までかなりの時間を要する場所。
付き添いにリーダーっぽい男子大学生と女子大生、
それに怪我をした女子大生が母の運転する車に乗って出発した。
出発したのは夕方。戻る頃には確か21時を過ぎていたと思う。
キャンプ場の入り口から駐車時に行く道は車がすれ違えないくらい狭くて、
街灯もなく暗くて両脇がスロープ?の様になっていた。
そこで母が前輪をスロープの方に滑らせて
しまったらしい。
リーダー格の男子大学生が小走りで
父と仲間の大学生達に、
暗くてよく見えないので誘導を手伝って欲しいと言いに来た。
私は不安な気持ちで両親が戻ってくるのを待っていると、
先に怪我をした女子大生と付き添いの女子大生が戻ってきた。
2人は笑いながら、待っていた他の人達に
「おばさんめっちゃ慌ててたね」とか
「ねー!めっちゃウケた」とか話し始めた。
私は悔しくて悲しくて堪らなかった。
無事戻ってきた両親には何も言わなかっけど、
その後のキャンプの思い出がないくらいショックだったよ。
今でも思い出したら悲しいし。
何時間もかけて病院に連れて行った母をあんなに馬鹿にして
話し始めた大学生達が本当に神経わからん。
今でも不幸になっていて欲しいと思ってしまう。