「オジサンがここからいなくなったらどうする? 私ちゃん、ついてきてくれる?」 私「いいよ」

地震のニュースで目が冴えてしまい
眠れないので投下。

中学の時 近所に貴金属店が出来た。
店長はロマンスグレーなオッサンで

「おはようございます」

と挨拶すると

「おはよう、今日も可愛いね。オジサン朝からラッキーだなあ」

とかお世辞を言ってくれるので、
自然と親しくなった。

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当時、親と上手くいってなかったので、
何となく店に出入りするようになった。

自分が行くとお茶を出してくれたり、
お菓子くれて話し相手になってくれたり

「売れ残ったから、あげるよ」

って、ちょっとしたアクセサリーをくれたり

「奥さんいないの?」

と聞くと

「いない。寂しいから私ちゃん、
お嫁さんに来てくれる?」

と軽口を叩いたり。
このオジサンにならHなことされてもいいや、
と思うくらいには懐いていた。
多分、これが初恋だったと思う。

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オジサンは特にHなことはしなかったが、
私の手をさりげなく握ったり、
ちょっと爪を磨くと気づいてくれて
 
「キレイだね」
 
と手の甲に軽くキスしたりで、
中学生の自分はのぼせ上ってしまった。
 
でも、ある日私が店に出入りしてることが親にバレた。
 
「あの人893だよ!!もう行っちゃだめ」
 
といわれてポカーン状態
 
私「宝石屋さんだよ?893じゃないよ、いい人だよ?」
 
親「いや、893なんだってば!」
 
私「そんなことない!
私あの人のこと好きなんだもん(←バカすぎ)」
 
親「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」
 
というやりとりして親と揉めつつ、
怖いもの知らずのガキだった自分はめげずに
店に出入りしてた。
 
ある日オジサンに
 
「オジサンがここからいなくなったらどうする?
私ちゃん、ついてきてくれる?」
 
と言われて
 
「いいよ」
 
と返事。
 
オジサンは嬉しそうに笑って
 
「もう死んでもいいや、オジサン幸せだよ」
 
と言って私に指輪をくれた。
 
しかしその数日後、突然店をたたんで、
オジサンは行方不明になった。
私は何も知らないまま、
指輪やいくつかのアクセサリーが残った。
後に色々周囲に聞いた結果、
やはりオジサンは893関係の人だった。
客は1人もいないのに、オジサンは悠々として
ブランドスーツ着て葉巻吸ってたし、
店としては明らかにおかしかったのに
中学生の自分は気づかなかった。
何か収支を誤魔化すために作られた
ダミー会社みたいなものだったんだろうな。
 
もしかしたら、
売り飛ばされたりするところだったのかな、
とか思うと怖いけど結構マジメに好きだったのも事実。
接触が「手の甲にキス」までで終わってるから、
妙にいい思い出になってしまった・・・
本当はどういう人だったんだろう?と今でも思い出す。
 
実はオジサンにもらった指輪は今でも大事に取ってある。
旦那にもらった指輪は、夫婦喧嘩した時ペンチで潰してドブに捨てた。
夫よ、ゴメン。でもあの時は本当に頭に来てたんだよなあ
 
どっちかというと、旦那にもらった指輪を
ペンチで潰してドブに捨てたほうが黒歴史かもしれない
 
「あれ、指輪は?」
 
と旦那にきかれて
 
「ちょっと太ったみたいできつくなっちゃった。
ダイエットしなきゃ」
 
とか言って誤魔化してる
 
 
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