ロッカー

10年ぐらい前に体験した出来事
オカルトじゃないかもしれないけど
当時俺は派遣でスーパーの深夜のレジ打ちで働いてた
派遣スタッフは日ごとにメンバーが変わるから、
荷物は共用のロッカーを使ってた。
ロッカーは4つあって、未使用のは中に鍵が置いてあって、
自分の荷物を入れている時は鍵を持ち歩くってシステムだった。

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俺はその店舗に割と良く入っていて
いつも上から2番目のロッカー使ってたんだけど、
その日は先に来た人が使ってるのか
ロッカーの扉が開かず、仕方なくもう一つ下のロッカーを
使うことにした。

休憩の時に財布を出そうとしてロッカーに向かって、
鍵を開けたら自分のじゃない荷物が出てきた。
慌てて扉を閉めて鍵かけて、
よく見たらいつものくせで2番目のロッカー開けてることに気がついた。

その後自分のロッカーから財布だして
休憩してるときに妙なことに気付いたんだ。
この鍵は3番目のロッカーの鍵なのに、
なんで2番目のロッカーが開いたんだろうって。

まさか全部同じ鍵で開くんじゃないかと思って
戻り際にもう一度そのロッカーを開けてみようとしたけど開かなかった。
更に奇妙なことにその日の派遣スタッフは
男ばっかりだったのに、ロッカーの中身は女の荷物っぽかったんだよね。

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その時間店にいるのは派遣スタッフと
深夜担当の社員1~2人だけだから、
ほかの店員の荷物っていうのも考えにくいし。
帰るときもそのロッカーは閉まってた。
スタッフや社員もそのロッカーは使ってなくて、
結局その日は誰の荷物かわからないまま帰った。

予備の鍵も無いから、次の日に鍵屋に来てもらって
開けることにするって話になった。
翌日出勤すると、日中に鍵屋が来たらしく
ロッカーは開いていたが、なんとロッカー内に
荷物は無く、しかもロッカーの鍵が中にあったんだそうだ。

鍵屋によると鍵を回すと爪みたいなのが
回って鍵が閉まるタイプのロッカーで、
閉めた勢いとかで爪が引っかかったんじゃないかって話しだった。

結局いつもそのロッカー使ってる
俺の仕業って事になって、もっと優しく閉めてねとか
小言言われてこの件は終わったんだけど、
結局そのロッカーが別の鍵で開いた理由とか
中にあったはずの女物のカバンについてはわからずじまいだったわ。

ちなみにその後何回か3番目のロッカーの鍵で
2番目のロッカー開けようと試みたけど
あれ以来一度も開くことはなかった。

無理やりオカルトっぽくするとしたら
時空が歪んで別のロッカーにつながったのかなとか考えたけど。
長い割にたいしたことなくてごめん

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