昔、ある町が、豪雨→川の堤防が決壊→洪水で水没した
あっという間に水があふれたため、
高台への避難が遅れた人たちも多く
そういう人たちは家の屋根に上って、救助を待っていた
ある家の主婦Aさんは、夫に連絡がつかず
おろおろしている間に避難が遅れ、
やはり家の屋根に上がっていた
一面の泥水に覆われた町を見回していると、
向こうからガレキの間を縫って、泳いでくる人が見えた
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無茶をする人がいるなあと思って見ていると
(へとへとになって泳ぎ着いた夫とAさんは、手を取り合って泣いた)
……とはならず、Aさんは屋根に上がってこようとする夫を、
水の中に蹴り落とした
実は夫は会社を休んでウワキ相手と遊んでいたら
洪水になって家に帰れなくなった
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雨が止んだところで「キミが心配で、
危険だとはわかっていても」と
Aさんにアピールするために、わざわざ泳いできた
だけど夫の会社とは連絡がついていて
夫がAさんに内緒で有休をとっていたことがばれていた
(ウワキに関しては、その前からいろいろ怪しかったらしい)
「洪水離婚」として、
うちの一族に語り伝えられている話
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