6才の息子「やっとしんだね」

6才の息子「やっとしんだね」
3才から6才までの、一番親の愛情を
吸収して育つ時期に、
私は姑の介護で翻弄され
息子が大人しく手の掛からない
いい子だと誤解して過ごしました。
姑が入院した時も、私は息子に向かうのではなく、
自分の気力体力を取り戻すために
寝て過ごしたりしました。

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息子は姑の葬式の日に「やっと死んだね」と、
ぽつりと言いました。
当時6才児が、人の死を待っていたんだ…と思うと、
もう涙が出て止まりませんでした。

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何年も前の話です。息子も今は
わがままも言ってくれたり、うち解けて話を
してくれたりして、ごく普通の暮らしが
出来ています。が、今でもまだ…
何というか、息子の心の奥まで踏み込めない、
見せてくれない、そんな
ぎくしゃくした部分が残っています。
私自身にも、あの時しっかり構って
やれなかった罪悪感みたいなものがあって…。
後悔しています。正直。
あの頃姑の介護は、ほとんど私に押しつけられていて、
姑自身には私も感謝していたし
周りの無責任さに腹を立てていたのもあって、
自分でやってやる、みたいな
意固地になっていたんです。育児も介護も、両立してやる、と。
でも結局育児をないがしろにしていたんです。
介護に関しては、自分では後悔は
ありません。でも死んでしまった姑と、
今目の前で生きている息子を考えると
その自己満足もむなしいです。

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