俺んちは父母兄俺の構成で、
幼い頃は祖母と同居だった。
祖母は嫁いびりババー。
父は祖母の味方で母に「それくらい我慢しろ」連呼。
兄と俺はババーと父を嫌悪しながら育った。
現在俺は実家を出て他県暮らし。
実家は父母兄+兄嫁で住んでる。
仕事の都合で実家近くへ来ることになり
折角だから帰省したのだが
夕飯を共にして驚いた。
メインのおかずが魚屋から取った
平目の焼き魚と刺身だったのに
兄嫁さんの分だけなくて、
昨夜の残り物っぽい野菜炒めが出された。
兄嫁さんが自分で配膳したんじゃなく、
母がフツーに「はい」と置いた。
兄嫁さんの分だけ茶碗蒸しもなかった。
わかりにくいかな?
父母俺兄の前には平目、刺身、茶碗蒸し、
白和え、ビールのグラスがあって
兄嫁さんの前には野菜炒めと白和えだけ。
で、俺がマジマジ観てたら
兄が視線に気づいたらしく
兄嫁さんの方を向いて「食っとけw」って言った。
ドン引きして
「兄貴頭おかしくなったんか?
今のお前、昔の親父そっくりやぞ!」
と言ってしまった。
食卓がシーンとなった。
引っこみがつかなかったんで母にも
「あのクソババーそっくりの真似しよって!
鏡見てみ、同じツラしとる!」と言っといた。
そのまま席を立とうかと思ったが、
それをしたら兄嫁さんが責められるのが
目に見えてたんで(※過去の経験から)
開き直って一人でビール飲みながら
「自分が嫁イビリされて辛かったのに
同じことを下にし返すとは恥ずかしい」
「ババーにいじめられてる
母を見て一緒に怒ってた兄貴はどこへ行った」
「クソは遺伝するのか。
俺は結婚するのが怖くなった。
結婚するとクソのスイッチが入る遺伝か」
と母と兄に説教したった。
父はいつの間にか消えてた。
これはまあいつものことなので良い。
兄と母はうなだれてた。
兄嫁さんは涙目だった。
最後にマイク代わりの箸を
兄嫁さんに渡したら
「もっと早く、人に言われる前に
気づいて欲しかった」て泣いてた。
兄は「ごめん」と一言。
母は最後まで謝らなかった。
幻滅した。
泊まりたくなかったので
その後兄嫁さんを乗せて兄嫁実家まで送り、
俺は宿に泊まって帰った。
一晩明けて正気に戻って
気まずくなったがもう後の祭り。
兄から着信が3回あったが出てない。
お節介した自覚はある。
でもこれ以上関わりたくない。