お母さんに会いたいって写真を見て泣いてました。 「写真はこれだけしかないの・・・お姉さんが怒るから。」

30~17年前の話。
5歳の頃、1歳年上のA子ちゃんという子が
近所に引っ越してきました。
うちの近所は男の子ばかりで、初めて近所に
女の子の友達が出来て嬉しかったのを覚えています。
毎日どちらかの家の庭でおままごとをして遊んでました。
そして私が幼稚園の6歳、
A子ちゃんが小学校に上がった7歳の時。

私が幼稚園から帰ってきて、
玄関先(A子ちゃんはうちの前を通らないと家に帰れない)で
A子ちゃんが小学校から帰ってくるのを
待つってことをよくしていました。

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ある日、A子ちゃんの家に行ったとき、
A子ちゃんが写真を取り出して泣いていました。
お母さんに会いたいって泣いてました。
写真はこれだけしかないの・・・
お姉さんが怒るから。
お母さんの写真は全部捨てられた、と。

写真を見せてもらうと、黒髪でウェーブで、
ちょっとぽっちゃりした赤い口紅の女の人が
写ってました。
そしてそれからしばらく経った夜、
A子ちゃんが「お姉さん」に連れられて
私の家に来ました。
お姉さんを見たのはこの時が初めてです。
「A子に宿題やってからYちゃん(私のこと)
と遊びなさいって言ったんだけど!!
A子宿題まだやってないの!!どっちが遊びに誘ったの!?」

「もうA子とは遊ばないでね!!」

と言って帰っていきました。
凄く怖い顔でした。
A子ちゃんはお姉さんの後ろで泣いていました。
お姉さんはとても若くて、髪の毛が茶色で長くて、
顔も怖かった。お姉さんがうちに
怒鳴り込みに来た時のことは鮮明に覚えています。
それほど怖かったです。

そしていつものように玄関先で
A子ちゃんが帰ってくるのを待っていると、
帰ってきたA子ちゃんは

「お姉さんが怖いからもう遊べない」

って言って走って行ってしまいました。
そしてしばらくしてA子ちゃんは引っ越していきました。
最後にA子ちゃんがうちに来てくれたとき

「お姉さんとお父さんと引越しする」

「Yちゃんバイバイ」

というような会話をしたのを覚えています。
A子ちゃんは泣いていました。
私はそれからも時々A子ちゃんと遊んだ日々を
思い出したりしましたが、
あの「お姉さん」の存在が疑問というか
変な感じがして引っかかっていました。

あの怖い女の人は誰だったんだろうと。
あの人が来てからA子ちゃん泣いてばっかだったなぁと。
大丈夫かなぁ・・・と。

ここまでが前提。
私は勉強嫌いが祟って名前さえ書けば
受かるような底辺DQN高校に進学。
髪を茶髪に染めていた私は、
入学して即先輩に呼ばれてビンタ。
髪染めて生意気なんだよとか言われましたw
お前らだって茶髪じゃねーかと思いながら、
相手は5人もいたのでビンタされるがままでしたw
そして完全に先輩から目をつけられてしまったので、
ちょくちょく呼ばれてはビンタとかされるように。
何度も呼び出しされると、
さすがに相手の名前が分かります。
先輩グループの中心人物の名前はA山A子。

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私のクラス1のヤンキーB子が、
A山先輩と仲がいいってことが判明。
B子に頼んで、集団での呼び出しは
やめてもらえるように頼んでみました。

「髪染めてるだけで集団で呼び出して来て
ビンタとかむかつくんだよねw」

とB子に愚痴ってみました。
するとB子もA山先輩とつるむことはあっても、
あまり好きではないようで、
A山先輩の悪口を言い出しましたが
一通り悪口を言い終わると

「でもさー、A山先輩も可哀想なんだよねー
新しい母親に苛められてさぁ」

背筋がゾーっとしました。
昔の記憶がぶわーっと蘇りました。
新しい母親に苛められた、の情報だけで、
A子ちゃんのことが思い浮かびました。
その日家に帰ってすぐ、母親に聞きました

「あそこの角曲がってすぐの家に住んでた
A子ちゃん覚えてる?A子ちゃんの苗字って何だっけ!?」

「あー、確かA川さんかA山さん」

「あと何か知ってること無い!?」

「いつもお婆さんが家に居て、
父親が家にいることはあまり無かったねー、
嫁追い出して新しい女が住んでたじゃない。
そういえば来たことがあったねw
あんた覚えてる?あのケバい女」

A子ちゃん=A山先輩なんだ!!って
過去の記憶と現在が繋がったのが第一の修羅場。

そして手紙を書いて、
B子に渡すように頼みました。

私のA子ちゃんに関しての記憶を細かく書きました。
あと、怖いお姉さんが新しいお母さんとは
知らなかったこと。
いつも泣いていたのでずっと気がかりだったこと。
あと、ビンタは構わないので
集団で呼び出すのはやめてくださいとw
即先輩から呼ばれて、第一声が

「ほんとに田んぼのYちゃん!?
(※うちは農家で、よく田んぼで遊んでました)」

「あーやっぱA子ちゃんだったー!!私のこと覚えてますか!?

「覚えてる。よく遊んだよね。ビンタしてごめんね」

とホッペ擦られました
それからあっという間に仲良くなって、

「あの女の人が来てからいつもA子ちゃん泣いてたのに、
何も気付かず何もしてあげられなくてごめんね」

と言ったら

「あんたが謝ることじゃないでしょ」

と言ってA子ちゃんは涙ぐんでました。
そして、引っ越した後の話を聞いて、
2人で泣きました。 

A子ちゃんと最後に会ったのは
もう10年も前ですが、今はお互い結婚して
住んでる場所も少し遠いのでメールでやりとりしています。

高校時代A子ちゃんが私にビンタしたのを
無かったことにしているのが
第二の修羅場wwww
若かりし頃のことは記憶にございませんwwwとのこと。 

まぁビンタされてなかったら
こういう関係になることもなかっただろうなぁ。

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