私はお寿司が好きで給料日にいきつけのお店に行くのが楽しみ。後輩男性社員 「女が一人で寿司屋に入るとか、生意気ですね」

私はお寿司が好きで、
とくに寒い季節に旬の魚が好き。
給料日には行きつけのお寿司屋さんに行き、
おすすめで握ってもらうのが楽しみで生きている。

その話を会社でしていたら、背後から後輩の男性社員に
「女が一人で寿司屋に入るとか、生意気ですね」
っていきなり言われた。

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びっくりして
「え、自分のお給料で食事すると生意気なの?
後輩君にたかったわけでもないのに、なんで?」
と素で訊いてしまった。

「だってフツー女が一人でとか、ないっすよ」
「一人で食事すると生意気なの?なんで?」
「マックとかならいいけど、寿司とか」

「寿司だとなんでだめなの」
「高いじゃないすか」

「自分の金で払ってるのに?なんで?」
「俺ですら行ったことないっすよ」

「後輩君が行ったことないお店に女が入ると
イコール生意気になるの?なんで?」
「……もういいっす」

こんな感じのやりとりのあと、
後輩君、ブスっとして離れて行った。

そして給料日、お寿司屋さんに入り
おしぼりで手を拭いていると後輩君が入ってきた。
うわ、と思い女将さんに
「あれ同僚なんですが、席離してください」
とこっそり頼んだ。
女将さんオッケーサインを出し、
一番遠くの席に案内してくれた。

ほっとしてカンパチやらフグ白子やらを頬張っていると、
背後に気配を感じた。
ふりかえると瓶ビールを持った後輩君が
「お酌しますよ」と立っている。

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「いや私今日は車だから(うそ)」
「俺送りますよ」
「いや~今日飲みたい気分じゃないんで」
「一口飲めば気分も変わりますよ」しつこい。

異様な雰囲気を察したのか他の常連さんが
「無理強いすんなよ」と止めてくれ、
後輩君は引き下がった。

自分の席に戻った後輩君が
お寿司を食べてるのを横目で見て、
もう今日はいいや、
さっさと帰ろうと立ち上がった時、
後輩君に「ちょっと!一人で帰らないでください」
と呼び止められた。

その後後輩君がグダグダ言った理屈によると
「俺の分も払え」ということだった。

「いやなんで私が払うの」
「贅沢する余裕があるじゃないですか。
なんでそんなケチするんです」

「ケチとかじゃなくて、きみの分を払ういわれがない」
「あのね。女が!寿司を!一人で、食う!
贅沢だろ!無駄だろ!
そんなムダ金!俺におごった方がマシだろ!」
と一語一語区切って怒鳴られた。

店内、シーン。
女将さんが急きょ見習い板前さん(いかつい)を数名呼び、
後輩くんに「まあまあ」「お静かに」「まあまあ」
と言ってもらってる間に私は脱出し、帰宅した。

私は何も言わなかったが、
そのお寿司屋は常務が接待にも使うお店だったので
女将からやんわり常務の耳に入ったらしい。

さらに常務から
「おたくの課員の×、
○寿司で怒鳴って暴れた(うそ)そうで、
俺、ひどい恥かかされちゃったよ~」
と言われた課長は
後輩君を呼び出して何か言ったようだ。

後輩君は3月に退職するそうで、今引き継ぎをしている。
別に私が何かしたわけじゃなく向こうの自爆なんだが、
正直ざまぁと思ってしまう。

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