銀行員の俺がやった復讐の話
俺、いわゆるバブルの時代に大手銀行に入行したんだ
合併とか色々あったけどコツコツがんばった結果、
関西だけど大きな支店の融資課長にまでなった
ある日融資会議で、支店長のAから地元の大手企業に
5億融資する話が出たんだ
しかも、その担当を新人にさせるって言い出した
その企業の社長のHも社風も優良企業のそれとは思えない程
雰囲気が悪い
さすがに額もデカいし、
しっかり検討すべきだってAに言ったんだけどAの
「責任は私がとります」って一言で俺も折れて、
ろくな審査をする間もなく融資する事に
で、2ヶ月後にHの会社が不渡りを出し倒産
実はHは粉飾してた
そしたらA支店長は粉飾を見抜けなかった全責任を
俺に押し付けてきやがった
それには俺もおこだよ
で、俺が5億回収する!って啖呵を切っちゃった
俺も性格が勝気っていうか、
「やられたら倍返し!」が座右の銘みたいなもんだから
引くに引けなかった
なにより、5億回収しないと地方に
飛ばされるってのが銀行だからやるしかなかった
そっからの話は長くなるからはしょるけど
国税が乗り出してきたり、支店長とその部下が
嫌がらせみたいな妨害してきたり色々あった
愛人と逃げたHを追いかけてはあと一歩で逃げられたり
支店長のAが裏でHと繋がってて、
今回の融資事故が共謀だった事も発覚
Hは海外に口座を持ってて、そこに10億は隠してるって話だった
そこで、Hの愛人のMを懐柔して隠し口座の通帳を持ち出させる事に成功
結果、Hの奴12億も溜め込んでやがった
全額差し押さえてH号泣
国税は出し抜かれて半泣き
Aは警察に告発するって言ったら泣きながら許して下さいと懇願
Aには土下座で謝罪させ、
俺を含めた融資課の面々を希望のポストに
就かせる事を条件に許してやった
その時には俺も海外に飛ばされる寸前だったから危なかった
最終的にAは俺の代わりとして東南アジアに飛ばされる事に
俺は本部のエリート部署に次長として栄転
まあ、Aを脅して栄転したのはDQNかな、
とは思うけど倍返しは果たせた
部下の手柄は上司のもの!
上司の失態は部下の責任!
っていう、銀行の古い体質に服を着せた様な上司だからなw
ドラマにするなら、俺の役は堺雅人が良いな!
あとひとつ言っておく!
上戸彩は俺の嫁だ!
手柄立てた時点では既に、俺の左遷は決まってた
俺の左遷を無しにする代わりとして、支店長が飛ばされたんだ
要は支店長が俺の身代わりにされたって事だと思う