彼女が児童ものの無修正ビデオに出演していた

俺 :26歳
彼女:25歳
大学時代の同級生。結婚するはずだった。
年齢が違うのは俺が一浪だから。

彼女とは大学卒業ちょっと前から
付き合いだし約3年、結婚を意識して双方の両親に挨拶も済ませた。
そこへ降ってわいたように彼女が児童ものの
無修正ビデオに出演していたことが判明。
判明に至る経緯は伏せさせてくれ。どこで漏れるかわかんないから。

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当然ながら俺はまず彼女に
真偽を確かめようとした。
(ついでに言うと時系列もちょっとぼかしてる。)
俺も頭に血が上ってたから、真正面から問い詰めてしまった。
そしたら彼女はものすごく動揺して泣き出してしまった。
その様子を見てああ本当なんだ、あのビデオの子は彼女なんだと思った。
小説とかでよく、ショックを受けた時の表現で
「目の前に薄い膜がかかったような」
というのがあるけど、まさにそんな感じだった。
俺は彼女に対してすごく腹を立てた。騙された、と思った。
その日はそのまま喧嘩別れしてしまった。
(散々飲んで、酔った勢いで書き込んですぐ寝てしまった)

事情を知った俺親には結婚を白紙に戻せと猛反対された。
最初のショックから少し冷静になっていた俺は
「どうみても小学校低学年のころだし、
彼女が自分の意思でやったわけじゃないんじゃないか」
と擁護したんだが、親に言わせると

「だからこそ問題なんだ」

と。

「彼女の親は、どんな理由があったにせよ、
おそらく金で子供を売りとばすような人間だ。
彼女と結婚したらお前はそういう人間と義理の親子ということになる、
それでいいのか。吉本のあの芸人みたいなことになったらどうするんだ」

と。

「そもそも俺らが10年近くも前の彼女の動画を
入手できたということは、その筋の人間の間で今でも普通に
出回ってる可能性が高い。どんなきっかけでリアル知人の目に
触れるかわからないじゃないか。嫁がそんな経験ありなんて世間に知れてもいいのか」

だよな、と納得している自分がいた。
俺は自分で思っていたよりずっと薄情な人間だったようだ。
ついこの間まで結婚するつもりだった彼女だったのにな。

そんなわけで彼女に

「結婚の話はなかったことにしてほしい」

と申し入れた。

ところが、彼女の方は納得してくれなかった。
メールも電話もばんばん来てたし、仕事帰りを待ち伏せもされた。
(俺が実家住まいなせいか、家には来なかった。
俺親がいるところでは分が悪いというのはわかってたらしい。)

「私だって被害者だ」

とか

「好きでやってたわけじゃない」

とか(それはその通りなのはわかってはいた)、
ぐだぐだと言い訳を重ねられて、

「最後の一線は越えてないし!」

と言われた瞬間、連日の電凸直凸で
うんざりしていたこともあり、ぶちっとキレてしまった。

「ちょwwおまwwくわえてたよな?w指を…ww無理、無理無理無理!」

なにしろ裏ものなので、ぼかしもモザイクもなしではっきり
くっきり映ってたんだよ…orz

気が付くと彼女は

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「ひいぃ!」

と声にならない短い悲鳴をあげて走り去っていた。

俺の方も髪の毛をかきむしりながら
うあああぁと叫びたい気分になった。
何もそこまで傷つけるつもりも必要もなかったし。

数日後、彼女の父親に凸された。

「娘が結婚はやめることになったと泣いている。
理由を聞いても答えない。どういうことだ、
返答しだいでは出るとこに出るぞ」

てめぇの胸に手を当てて考えてみやがれ鬼畜親父、
という意味のことをやんわりと言ったんだが、

「こちらに落ち度があるというならはっきり言え」

と言うので何とぼけてやがんだこの屑が、
俺は俺なりにいろんな葛藤があったんだぞとムカついた。

ムカついた勢いでこっちは何もかも知ってんだぞと洗いざらいぶちまけた。

親父は血の気の引いた顔で

「その話は本当なのか」

と聞いてきた。

…彼女の両親が再婚だったとそのとき初めて知った。

最初からおかしいなと思ってはいたんだ。彼女の家は、高
級住宅地というわけではないが、
首都圏の住宅事情を考えれば立派なものだった。
経済的に困窮していたとは思えなかった。
でも、外面のいい紳士がDV野郎だったり、
裕福そうに見えても内情は火の車だったりすることがないでも
ないらしいのでその辺はスルーしてしまっていた。
(つか、正直そこまで気を回す余裕なんてなかった。)

後から知ったことも付け足して書くと、
彼女母は事情は知らんが彼女父と離別後、
今でいうパチ狂いのサイマーとくっついてた時期があったらしい。
ビデオはこの時期の出来事だったらしい。

その後、彼女母はなんとかDQN男と縁を切り、
俺が彼女父だと信じていた男と再婚したということらしかった。
彼女父(と俺が信じていた男)は、
彼女を本当にかわいがって大事に育ててくれたらしい。

で、今、彼女父と彼女母も離婚の危機らしい…。
彼女から

「私の人生をめちゃめちゃにして楽しい?」

という意味合いの恨み言メールが来てるんだが、
それって俺のせいか?
俺にまったく非がないというつもりもないけどさ…
こうやって文章にまとめてみると、われながらネタくせーなww orz

何が信じらんないって、あっさり心変わりした自分
が一番信じられない。自分の気持ちが一番信用できない。
俺ってこんな最低なヤツだったんだと気付いて凹んでいるorz

修羅場って人間の本性がでるんだなorz

以上、俺がサイテーな修羅場でした!
今日はもう酒飲んで寝る。

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