面接ではにこやかだった店長も奥さんもバイトが始まると「お前の態度はなんだ!」と豹変した結果

友人未満な知り合いからの紹介で、
ある小さなレストランでアルバイトをする事になった。
そのお店はビジネス街の中に有り、
全く新規でオープンした洋食屋さんだった。

面接の時には店長も奥さんもにこやかで
「ウエイトレスだけしてくれたらいいからね。
掃除は業者を入れるから。うちのまかないは美味しいから期待して」
とのことで、感じがいいなと思っていた。
入ってから分かった事だが、そのお店は従業員全員親類縁者のみで、
親類でないのは私だけだった。
それでも最初は問題なく働いていた。

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ところが、その店の人達は気分のムラが激しかった。
調理を行う店長は調理の善し悪しにもムラが有って、
ある時など炊飯に大失敗してお客様にとんでもない
ご飯を出す事になってしまった。
その失敗した料理を運ぶのは私だから、謝るのも私だ。
私がテーブルを回って丁寧に謝罪していると、
奥で店長が待ち構えており
「お前の態度はなんだ!ペコペコしやがって。俺へのあてつけか!!」
と怒鳴られた。

また、ある時も1人でお見えのお客様が食事を殆ど食べずに
お金を普通に払って去ってしまった。
何故だろうかと残した物を見てみると、
ハンバーグの中身が真っ赤な生焼けで、
食べられるようなものではなかった。
その時にも「女のクセになんで客の様子に気付かないんだ!
おかしいなと思ったら、黙ってカレーでも出せばいいんだ!」
と怒鳴られた。

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私への対応はどんどんぞんざいになっていき、
最初は「ウエイトレス業務だけ」と言われていたのに、
トイレ掃除も命じられた。
客が入らない時は「店の前で客を呼んで来い」と言われたり、
「物欲しそうに呼び込みなんてすんな」と言われたり、日によって全く違う事を言われたりした。
他にもウエイトレス担当のおばさんは居たが、
私に仕事を任せてダラダラしていた。
まかないなんて立派なものは出ず、食べて良いと言われるのは
生野菜(サラダ)と白ご飯のみだった。まじで。

私は、ある時期まで黙って働いた。
そう。クリスマスまで。
クリスマス時期のレストランはどこも予約で一杯だ。
びっしり埋まった予約表を見て店長はニヤニヤしていたが、
私はそんな店長を横目にほくそ笑んだ。
私はクリスマスイブの前日まで通常通り働いて、
クリスマスイブから仕事をブッチした。
店から電話が掛かってきたが無視した。
すごい数の予約が入っていたから絶対に回らなかったと思う。
お店のみんながお客様に文句を言われている所や、
店長がキレてる所を想像するだけでスッキリした。

お店は間もなく姿を消した。
散るべくして散ったお店だと思うから、罪悪感は皆無。

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