完全アウェイの夫友人の忘年会に
強制参加させられた時の話。
私は途中からずーっと放置され、
夫は奥の席で女の子と盛り上がり中。
時計を見たら23:50で、このまま店の片隅で
独り年越しを迎えるのは
さすがに堪えるので静かに外に出た。
気付いた夫が「どこ行ってたんだよぉ~w」
と追いかけてきたのでブチっときてしまい
思いのたけを叫んだんだけど、
普段誰かを糾弾する事なんてないので
パニックになり
「おなごどくっちゃべりでーだげだねがー!
(女の子とお喋りしたいだけじゃん)」
「えっかげんにせやんがー!
(いい加減にしろよてめえ)」
「わのあばほっぽらがして
おもしぇがったいんたなー!
(自分の嫁放置してお楽しみでしたね)」
とお国言葉がマシンガンのように飛び出してしまい
謎の言語を喚き散らす女と腕を掴みながら
「え!?え!?何て!?」と聞き返す男と
茶化す通行人とで年の瀬の繁華街を地獄に変えた。
「何!?ちょっと!ゆっくり!」
と言われても標準語が出て来ないため
夫もパニック。
自分の思わぬ癖に気付いてちょっと笑えた。
どうも”奥にいた独身グループに
結婚の素晴らしさやら
私との惚気話を説いていたら男が1人潰れ2人潰れ、
女の子だけの状態になった所を運悪く私が発見した”
てな事を必死に説明されたんだけど
「3時間も人ん家のノロケ黙って聞いてる
聖女いねーわぼけ」って一蹴して、
とりあえず店に戻った。
そしたら件の女の子らが駆け寄って来て
「あのっ、夫さん、奥様が
いかに素晴らしいかずっとご自慢なさってて!
ほんと愛されてますね!結婚って素敵です!」
ってキラキラした瞳で言うの。
まさかの聖女たちだった。
「ヨッパライのお世話させてごめんなさい」
って必死に謝った。
顔から火が出たよ…
夫は見た事ないくらい
萎縮して必死に謝ってくるから、
自慢に思ってくれるのは嬉しいけど
放置はイカンよとだけ伝えて終戦。
私も標準語に戻った。