2年くらい前の話。
私の父が目の前で転んで泣いてた女の子を助けたんだ。
膝を擦り剥いてて出血がすごかったものだから、
持ってたいろはすを膝にかけて絆創膏を貼ってやったらしい。

数日後に小学校に不審者情報のプリントが回ってきた。
私は小学校の校内にある学童の指導員だったものだから、
うちにもこのプリントが送られてくる。

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身長185cm程で黒髪、髪を後ろで結っている。
50代くらいで黄土色の作業服を着た男が、
小学2年女児の身体を触ったというもの。
転んで怪我したのをいいことに、
治療するふりをして太股を触ったと書いてある。
位置情報も時間も容姿の情報も父が女の子を助けたときとがっちり合う。

「こんなプリントが回ってきたけど・・」

と父に話したら愕然としてた。
あの女の子がどう両親に伝えたのかわからないが、
ショック受けてたよ。

父は結構特徴的な外見だったから、
すぐに美容院に行って髪を切ってきた。

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それから数ヵ月後に父は
高校生に囲まれて泣いている女児を発見。

叩かれ覚悟で書くが、父はその女の子を助けずにスルー。
周りに主婦が何人かいて、必死に助け出そうとしていたが
女だけの力では男子高校生複数名には適わず。
警察に通報して到着するのを待っている数分の間に
父が通りかかったらしい。

父は主婦たちから非難を浴びたが、
真顔でこう言い返したそうだ。

「俺が助けたら犯罪者なんだろう!?
数ヶ月前に女の子助けたら見事に不審者情報に掲載されちまったよ!
以前の俺だったら助けていたが、今の俺はそうはしない。
おとなしく警察を待てや」

と言い放ったらしい。
正義感が強くて自らの犠牲も厭わない父が
こんな事を言うなんて・・

「主婦という目撃者もいるんだし、通報されることはないんじゃないか?」

と言ったが、父は何も言わずに寝てしまった。
父の変わりようと、不審者情報に
父が載ってしまったことが衝撃でした。

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