家が貧しくて生活必需品もバイトしないと買えない状態だったのに成人式に私の母は振り袖を買おうとしていたので断固拒否した

成人式の着物がニュースになっているせいか、
自分の時を思い出した。
愚痴だし長いです。すいません。

私が育ったのは企業城下町の県庁所在地レベルの地方都市。
結構貧富の差があって、企業経営者の家族や医師、公務員がカーストの上
この人達はもともと地元の資産家だったりするから公務員でもそこそこ裕福

あとサラリーマンや一般商店の中流階級か、
でなければ日雇いとかの貧乏な人もいたし、生活保護世帯もそこそこいたなー

私の進学した高校が地元のそこそこいい学校だから同級生にはお金持ちが多かった。
高校の同級生の間では高校卒業祝いに
子供に新車をプレゼントする家庭が過半数だったぐらい。
成人式にあたって、高校の同級生の医師の娘の誰それは何千万かけて
用意したとかそういう話が普通に噂話として伝わってくるぐらい。
一般庶民の自分は張り合う以前の問題。

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私の場合、どちらかというと下流だから、
成人式の着物なんかもともとほしいと思わなかった。
それ以前に貧しくて生活必需品にもバイトしないと
買えない状態だったので。
例えば学校に来ていくブラウスとかもボロボロになっても
替えを買ってくれないとか、
修学旅行があるから久しぶりに下着を買い替えたとか、
そのレベルの貧乏。

この状態で私の母は振袖を買おうとしていたから断固として拒否した。
高校の同級生が何百万とか何千万って話が巡っている中で
安い着物着るなんて惨めだし、
そもそも成人式に意味を感じなかったし。

私が全く振袖に興味を示さなかったけど、
祖母が金を出したからってとうとう母は勝手に着物を買ってきた。
着物屋って商売になれば本人不在でも売るもんなんだなと思った。
しかも恩を着せようとしたから、
怒った私はどんな着物か見もしなかったし、
成人式もバイトを入れていかなかった。
さらに私の母はすでに付き合いが無くなっていた
小学校時代の同級生の親(美容院経営)を
頼ろうとしていたらしい。遅くともお盆までには
美容院の予約がいっぱいになると言われていた時代に
なんとはた迷惑なと思ってとにかく成人式は拒否。

ここまでに行動は親不孝と言われそうだけど、
前にも書いた通り、生活必需品や学校の教材すら
娘のバイトがないと買えないのに、なんでそこに金をかけるんだ、
って本気で怒りを覚えていたから。
くだらない見栄貼っている余裕があるなら家の中でも整えろ、
恥ずかしいと言ってやった。

その後就職とともに家を離れた後、いろいろあって、
ふと着物が欲しくなったから自分で自分の着物を買って、
着付けた写真送ってやった。正絹でも訪問着程度なら
新入社員の給料を貯めたお金でも余裕で買えるし。

私が着なかった着物はその後30年近く
実家で保管されていたんだけど、
とうとう、手放すことになったらしく、
近所の地主の奥さんが孫娘に着せるって
数万で買い取ったらしい。そこそこ裕福な家でも成人式だからと
無駄な出費をしないのはさすがだと思った。
親に「やっぱりお金がある家は無駄遣いしないよねー」と
嫌み言ってやった。

多分いろいろ叩かれると思うけど、日用品に事欠くような家計で、
祖父母が出すからといって一点豪華主義で大した
価値のない着物を買われても正直うれしくもなんともない。
一生に一度って言葉に踊らされるけど、長い人生のたった
1日人並になったからといって、それまでの何千日惨めな思いしているのが
ひっくり返るわけじゃない。
そんな金あるならもうちょっと普段の生活を豊かに過ごさせてほしかった。

成人式の数年後、同窓会でお金持ちの同級生が言ってたのだけど、
社長令嬢クラスだと、嫁入り道具に箔をつけるという意味で
豪華な振袖を持たせるとか、いざというときに換金できるように
高価な振袖を持たせるとかそういう背景もあったらしい。
社長令嬢も実は豪華な振袖より、、と思っていたという。
ただ、やっぱりお金持ちは違うなーと思うと同時に
マネする貧乏人はだから貧乏なんだとつくづく感じた。

最後に、自分の家は貧乏だったから愚痴を垂れ流したけど、
余裕のある御宅が着物を買うのはもちろん反対しない。

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普通の家庭だったら娘の私がやったことは
ひどいかもしれない。
ただよく読んで欲しいのだけど、
日用品や学校のです制服、下着にも事欠く生活を強いてて
成人式だけ豪華に、ってそれなんてギャグ? ですよ

例えば毎日ぼろを着て汚い恰好をした人
が突然華やかな恰好をしているのをみたら、
「ならどうして毎日きちんとした格好をしないの?」って思いますよね

少なくとも人並みの生活を送れていたんならここまで拗らせない。
一生に一度で勝手に盛り上がる前に、
子供が普段どういう生活しているか
まわりとうまくやれているのか、
ちゃんと見ていれば無駄な物の押しつけなんか発生しない。
母の好意といいますが、生活必需品は与えずに、
自分の見栄で不要なものを押し付けるのは好意ですか? 本人のわがままでしょう。

一番可哀そうなのは母の言うままに好意でお金を出した祖母なのは認めます。

母が分不相応なことを考えなければ祖母だってお金出さずに済んだと思う。
結局、普段の生活がきちんと回っていない人ってどこかお金の使い方がおかしいんです

私は子供が成人するような年齢です。
自分のつらい経験があるから子供には普段の生活には
不自由はさせていませんし成人式だって本人の意向に沿っています。

書き込むことで自分の中で何が嫌だったのか改めて整理できた。

貧しくても心を込めて用意してくれるというのではなく
祖父母に無心したお金で振袖を買ってどや顔する両親が嫌だったのだと思う
両親は兄妹が多く私はたくさんいる孫の一人だったのだけど
そういえば両親は貧乏だからと何かと祖父母に集っていた。
そんなことやっているのは私の両親だけ

例えば入学祝いとかそういうのも、
両親が祖父母に集ってそのお金を私によこしていた

そういうのが積もり積もって
成人式の振袖で決定的になったのだと思う。
お祝いできないならできなくてもいいけど、
いつも祖父母に集って恥ずかしかったのが嫌だったようだ

あの頃にこういう掲示板があったらよかったのに

書き込みを読んで不快に感じた方がいたらお詫びします。

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