魔性の女から聞いた話

魔性の女から聞いた話がコメディだった。

自覚のない魔性の女は、高校時代は図書委員剣道部だった。
早慶上智のどれかを卒業してる。
化粧は適当。
地味目で姿勢がいい。そして恐ろしくモテる。
今は30半ばの既婚者。

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いかにモテないように努力してきたかを聞かせてもらった。
ネットに出てくる「こんな女は嫌がられる」を試してみたら
下記のような結果となった。

・支払いは当然男性だと主張
 →みんなニコニコしながら払う
・「好きなタイプは稼ぎのいい人」
 →「しっかりものなんだね!」と好評
・学生時代は美人の多いアルバイトを選びトラブル回避に努める
 →アイドルやトップクラスの女優陣を見慣れた
キラキラ男性からもバンバカ声がかかる
・高学歴
→「高嶺の花だね!」
・化粧が適当
 →男性は気が付かない
・ボサボサ頭
 →気が付かないまたは「仕事忙しいんだね…!がんばっててえらい!」
・机が汚い
 →「仕事忙しいんだね…!頑張っててえらい!」

ここまで来ると神業というしかないモテっぷり。
最後の2つは笑ってしまった。コウペンちゃんか。

「気色悪いくらいちやほやしてくるか、尋常じゃなくアタリがきついか、
ものすごくテンションが高いかだとだいたいその後声をかけてくる」

とは本人の弁。

「太ろうが痩せようが必ず誰かは来てる」
「スカジャンヤンキーファッションでも、女子アナでも誰かは来てる」

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魔性の女は同期だ。
下記のようなトラブルがありヒアリングの必要があり、
この話を聞いた。

営業部の出世頭と製造の出世頭、
あと複数人同時に彼女狙いなことが判明したからだ。(前述の通り既婚者である)

男性側のコメントは共通して「諦め方が分からない…」
「いい年のおばさんなのは知ってるけど、それでも素敵だと思う」。
製造の出世頭なんてこの前おばさん扱いして諦めようとしてたのに
まだ諦めきれんとメソメソしてるしな。
この感じだと不倫は無いからそこは安心してる。
だが解決の道はおそらく無い。

自覚のない魔性の女としか形容しようがない彼女は
まったく石原さとみではない。
容姿は「図書委員女子がそのまま中年になった」感じ。

しつこいやついない?ストーカーいない?大丈夫?
と聞いたところ、

「ストーカー対策は女帝である自覚を持てばなんとかなる」
とのこと。
可能な限りジャイアンとして振る舞うようにとのこと。

財布?あなたの数少ないいいところよね?
車?出して当然でしょ?

……という心持ちで行け、とのこと。
そういえば彼女のこと諦められないってメソメソしてる男、
仕事できるドMばっかだなぁと納得した。

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