ある日、A男がB男にのろけた。別の日、A子がB子にのろけた。

友人・同僚同士のA夫婦とB夫婦。
生活環境もほぼ一緒。

ある日、A男がB男にのろけた。

「うちの嫁は子供の夜泣きの時に、
俺は寝てていいと言ってくれてる。
育児で忙しいのに食事は美味しいし、
毎月美容院に行って、
結婚前と変わらない容姿をしてる。
本当にA子と結婚してよかった」

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別の日、A子がB子にのろけた。

「うちの夫は、
夜泣きの時子供が嫁じゃないとだめで、
役立たずだからと仕事前に洗濯を干して行くから、
俺に合わせて起きるんじゃなく、
子供と一緒に寝てていいと言ってくれる。
時折手を抜いた料理になってしまっても
美味しいと言ってくれるし
休日はほとんど子供の世話をしてくれて、
私は美容院に行ったりできる。
本当にA男と結婚してよかった」

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それぞれA夫婦ののろけを聞いたB夫婦

B男
「仕事で忙しいから夜別室で寝かせて。
朝は一緒に起きてよ。料理は手抜きするなよ。
容姿も結婚前より劣化したら許さん。
A子に出来るんだからお前にも出来るだろ」

B子
「朝は洗濯してって。私は寝てるから。
食事も用意してるだけいいと思ってよ。
文句言うな。休日くらい私の好きにさせて。
一人で遊び行ってくるわ。
A男に出来るんだからあなたにも出来るでしょ」

B夫婦が不仲になって、
仲裁頼まれて話を聞いたらこんな感じだった。
言い方一つでこんなに印象変わるとは。

思いやりの大切さを思い知らされたというか、
思いやりで側頭部を思いっきり叩かれたような
衝撃を感じた。

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