離婚したいから結婚したと言われた

離婚したいから結婚したと言われたときが、
人生最大の修羅場。

ある日、突然夫に離婚を言い出され、
緑の紙を渡されて、混乱しながらも理由を聞いた。
お金のことか、好きな人が出来たか、
それとも私に至らないところがあったのかと、
でもどれも違った。

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旦那はそもそも離婚したかったから
私と結婚したんだと言った。

義母は義父(会ったことはない)
と離婚してシングルマザーで義姉と夫を育てた人。
そんな義母と同じになるように、
夫は自分も一度は離婚しようと決めていたんだそうだ。

でも本当に好きな人と離婚するのは嫌だ
→好きじゃない女と結婚して離婚しよう、と。
それで白羽の矢が立ったのが私。

もう頭が真っ白だったし、意味が少しも理解できなかった。

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辛うじて子供はどうするのと聞くと、
僕のママンは養育費なんか貰わずに僕たちを育てた!
となぜか誇らしげに言われた。
当時子供は上が小学生になったばかり、下は幼稚園生。
私は一般職を寿退社して専業主婦になった女で、
手に職なんかなく、とにかく養育費なしでこの子たちをどうすればいい!?
ということで頭がいっぱいだった。
今思い返してみると、その時点でもう離婚自体は止む無し、
って思ってたんだな。

結局、血迷って私は義母に突撃。
義母が夫に何か吹き込んだんだと思って、文句を言いに行ったんだ。

でも義母は驚くやら呆れるやらで、
むしろ夫を必死に説得しようとしてくれた。
けど夫にはさっぱり通じず、
最終的に義母は自分の保険を解約して夫の代わりに
私に養育費を一括で払ってくれた。
額を考えるに、義母の精一杯の慰謝料も込みだったと思う。

どんなに苦労したか見てきたはずなのに、
と泣いていた姿が辛かった。
突撃したことを今も後悔してる、本当にいい人だったんだ。
離婚しても孫には会ってもらおうと思っていたのに、
義母はその後すぐに亡くなってしまった。

代わりにというか、義姉もすごく気遣ってくれて、
義母亡き後も子供のために色々送ってくれたり、
お祝いごとも欠かさずしてくれた。
夫は、ママンが死んだのは私のせいだと今も言っているらしい。
孤独死なんかで周りに迷惑かけないようにと
義姉が様子を見ているそうだが、
まるで時が止まったように別れた頃のままの思考だそうだ。

子供2人とも家庭を持ち、私も義姉の関係でご縁があり、
これから先を共に生きようと思える方と出会えた。
やっと私の修羅場が終わったように思います。

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