ゆっくり目を閉じて開けたら知らない場所に寝てて
1週間経ってた。
リアルでポルナレフ状態になるとは思わなかった。
朝6時出社、夜0時退社、帰宅1時、
持ち帰りの仕事片付けて寝るのが3時で
土日も強制出勤な生活を続けていたら
身体が色々とおかしくなった。
朝起きると毎日鼻血、
歯磨きをすると必ず出血、食欲、性欲ほぼなし、
手足のしびれというか感覚がなくなる、
数秒前に考えていたことが思い出せないな症状が出た。
病院に行こうとしたが休みなど貰えず、
家に近所に住んでいる社長が怒鳴りに来て無理やり出社させられたりで
あぁこれがブラック企業か…とあまり働かなくなった頭で
ぼんやり考えながら会社に出ていた。
そんなある日、会社で健康診断があるということで
ようやく数時間近くの病院で検査を受ける時間が貰えた。
上司からは病気になっていると判断されたら会社の迷惑だから
とにかく体調はいいと医者に言えと言われたが…
病院で医者に顔を見られた瞬間ギョっとされた。
問診で色々聞かれたが頭が働かないのでひたすら
「はい大丈夫です」
とだけ答えてたら
「大丈夫なわけないだろう!顔色で分かる!正直に答えなさい!」
と大声で言われハッとして上の症状を言った。
目隠しをされた状態で
「今から指に針を当てます、当たったら答えて」
と言われたが一向に当てて来ないので
「あのーずっと待つのは勘弁してほしいのですが…」
と答えると
「これヤバイわ ○○病院(近くの大きい病院)の先生に連絡取って」
と看護婦さんに伝えて周りが慌ただしくなりました。
あれーなんかやばいのかな?と思ってそわそわしたら
看護婦さんに手を持たれて
「大丈夫ですよ、安心してください」
と笑顔で言われてあぁ癒されるなぁと
ホッとしてふとゆっくり目を閉じてしまいました。
で、目を開けたらついさっきいた病院とは
違う所のベッドの上に寝ていて
周りには母親や叔父叔母従兄弟全員が居ました。
皆泣きながら自分の名前を言うのですが
何が起きのか全く理解できていなかったので
「あれ?なんでみんなここにいるん?てかここどこよ?」
とあほなことを言っていました。
詳しく聞くとほっとした瞬間意識を失って
その場に倒れる→呼吸も弱くなる→意識不明で1週間となっていたそうです。
医者からは内蔵のほとんどで異常が起きていて
健康診断を受けるまで生きていたのが奇跡だとまで言われました。
その後お見舞いに来た社長から暇だろうと大量の仕事を
押しつけられそうになりましたが叔父、従兄弟がぶち切れて追い返し
なんやかんやで数百万単位の慰謝料を貰い退職しました。
退院後はすぐに引っ越しをしてリハビリをしつつ
自分に合った仕事を見つけることが出来ました。
手を握ってくれた看護婦さんとは入院してるときから何度も
お見舞いに来てくれて付き合うことになり
今年の6月に結婚することになりました。
プログラミング系の仕事だったのですが、
なぜかちゃんとこなせていたみたいです。
始めの頃はあぁ辛いな…
でもやらなきゃ…でやってたのですが倒れる直前はパソコンに
向かう→意識飛ぶ→なぜか仕事が出来ていた 的な感じでした。
少しでも仕事を楽にするために色々と工夫しまくってたのが
逆に仇になってこうなってしまったようです。