親族には議員秘書、弁護士、税理士、俺はブラック企業平社員 弟嫁「お義兄さんはいつ出世するんですか?」

私(26歳男。)が日曜日に体験した話

毎年4月に入る前の日曜日は
出られる親族が集まってちょっとした会合を行ってます。

これは親族間での伝統行事的なもので
特に意味は無いのだが
親族には議員秘書、弁護士、税理士、
経営コンサルタント(有名らしい)、医者といった
すごいメンバーが集まっており、
色々な裏話が聞けるので俺は毎年楽しみにしている。

ちなみに私はブラックと名高い会社の営業。
しかも平社員w

しかし皆、小さい頃からの付き合いが有る上
余裕のある方々ばかりというのもあり
「辞めるときはいつでも言えよw
なんか良い仕事見つけてやるからw」
(コンサルタント)とか
「会社訴えるときは俺に言えよ。格安でやってやるから。」
(弁護士)とか
笑い話としてサラリーマンネタなんかを話しながら
和気藹々とした雰囲気で会は進みました。

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さて、私がほろ酔いになった頃
遅れて銀行員の弟とその妻がやってきました。

実は私は弟の妻が少々苦手でした。
見えないところでは私のことを
「クズ」だの「ゴミ」だの言っているらしく、
その度に弟がたしなめているらしいです。

しかし私も大人ですし、
会社ではクズ、ゴミ程度は日常会話ですから
会うたびに気は使っているつもりでした。

弟の妻は親族を順々に廻り
挨拶を済ましていきましたが私にだけ挨拶無し
まぁ挨拶して欲しかった訳でも無し、
気にしていなかったのですが
逆に「なんで義兄さんは挨拶に来ないのかしら」
みたいな事を聞こえるように言ってきました。

一瞬で険悪になる空気
しかし、そこで空気を悪くしたままにするのは
営業としての名折れ
弁護士の叔父が何か言おうとしたが制して
「これはこれは、お気付きせずに申し訳ございません。
近頃はどうですか?」 等とこちらから挨拶に伺った。

明らかに面白くなさそうな嫁、弟はおどおどしていました。

その後少しだけ和やかになった空気の中で
今度は弟嫁が
「ねぇ、お義兄さん。
お義兄さんはいつ出世するんですか?」
と聞いてきたので

「う~ん。出世にあんまり興味ないからなぁ。
中間管理職って辛そうじゃないですか?」
と答えると、鼻で笑って
「なりたくないんですか?なれないんじゃなくて?」
と煽ってきました。

「あはは、まぁそうかも知れないですね~」
なんて言いながら出た笑顔は
少し引きつっていたのかもしれません。

「そんなんだから、
いつまで経っても結婚できないんですよ~」
と更に弟嫁は続ける。

「あはは、○○さん(弟嫁)手厳しいなぁ~」
なんて営業スマイルを浮かべながら、
流石に腹が立ってきた

弟も流石にやばそうな空気を感じ取ったのでしょうか
「おい、馬鹿、いい加減やめろよ」と言った。
しかしこれが引き金になってしまったようです。

「え?馬鹿?今、馬鹿って言ったの?
私が?この人(私を指差して)じゃなくて?私?
冗談じゃないわよ!こんな人と一緒にしないでよ!
大体なんでこの人をあなたが庇うの?
あなたは私の夫でしょう?
だったら私の味方をしてよ!」
みたいな事を逆ギレしながら叫んだ

心根の優しい弟のことです。
折れるんだろうなぁと思ったのも束の間
弟が突然嫁の胸倉を掴み
「おい、兄貴を馬鹿にするんじゃねえ!」と叫びだした。

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今まで怒ったとこなんか見たことのない
弟のマジギレだった。

親族一同静まり返る。
嫁、震える。
私、26にもなってちょっとチビる

弟は続ける
「今まで何も言わなかったけどな、
俺が今銀行員を出来ているのは、全部兄貴のおかげなんだよ。
兄貴がお前の方が出来が良いからお前は大学に行けって。
自分は進学しないで、ずっと足を棒にして働いて!

兄貴は言うなって言ってたけど、
大学でてすぐ挙げたお前との結婚式の費用だって
兄貴がかなりお金をだしてくれたから出来た事なんだ!
それを何だよお前は。
結婚式の時の祝儀が少なかったっていうのを
いつまでも根に持って!
本当は一番出してるのは兄貴なんだよ。

大体ずっと前から
年収で人を判断するなって言ってるだろう!
兄貴は俺が知っている中で一番立派な人間で、
一番大切な家族なんだよ!
今後同じような行動を取ったら、
これにサインしてもらうからな」

そういって懐から緑の紙をチラッと嫁に見せた。

嫁は震えながら外に出て行った。
多分弟に怒られたことなんて無かったのだろう。
私も初めて怒ったのを見ました。
親族も驚いていました。

その後、弟が
「兄貴、今まで何のフォローもしなくて悪かった。
俺は誰になんと言われようと
兄貴にはものすごく感謝しているから。許してくれ」
と言った。

私は「そもそも怒ってないから気にするな」
と弟にびびりながら言った。

先の弟が話した内容は親以外誰も知らなかったので、
その後はその話題で持ちきりでした。
弁護士の叔父が調子付き、
テキーラを持ってきて
私に注ぎだしたところまでは覚えております。
目を覚ますと、自室のベッドで眠っていました。

何気なく携帯を見ると今朝、弟の嫁から
長々と謝罪文が送られてきておりました。
おそらく弟に強要されたのでしょう。
文章からなんとなく嫌々感が出てました。

私は二日酔いの頭で出社の準備をすると
営業ロープレを終わらせ、
契約を取らなければ帰れないスタンスの会社なので
ストックしてある契約を1つ自分用、
1つ上司用として提出すると
早退扱いじゃなく帰宅を許されたので
本日は午後一で帰宅いたしました。

足を棒にして働いていると思っている弟に
こんな姿は見せられないな。
と思った今日の午後でした。

弟嫁はものすっごく綺麗な人です。
20歳くらいだった時の伊東美咲そっくり
恐らく勉強勉強で女性に耐性の無かった弟は
瞬殺だったのでしょうね。

交際期間も1年くらいでゴールインで、
同棲せずの結婚だったので
私も同棲して、
もう少し考えてからにしたほうが良いのではないか?
と話してはいました。

しかし、弟はこの人以外考えられないと言ってましたので
よしわかった。となった訳です。

私の家系は代々女性に騙されるらしく、
実は親も離婚してますし祖父も離婚してます。
私は飲み屋の女の子に貢いでます。

ここは弟に止めて欲しいところだけれど
もう黄色信号がでてしまってるのに
一族の宿命か!と思わざるを得ませんねw

すみません。蛇足でしたw

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