韓W杯があった翌年イタリア旅行にいったら「コリア、コリア!」と若者にナイフで威嚇された

日韓W杯があった翌年、彼女(今の嫁)とイタリア旅行に行ったときの話
俺はサッカーが好きで、ASローマというチームを応援している。
(中田英寿が所属していたときもあるので、知っている人もいるかと思う。)
その日はローマのホームスタジアムでサッカー観戦→ローマ市内を観光して、
晩飯を食べようとしてたんだ。
夜の8時ぐらいだったと思う。

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ホテルがテルミニという駅(ローマ市のターミナル駅)の近くなので、
その周辺で食べようということになり、
現地人におすすめの店をいくつか聞いて歩いて向かったんだが、
このテルミニという駅、
駅周辺は人通りも多いし明るいけど、
駅から離れると道は暗くて治安も良くない、というそんな場所なんだ。
それで聞いた通りに歩いていくと、結構暗い道で正直に言えば少し怖かった。

で、もう少しで店かな~というところで、若者4人組とすれ違った・・・までは良かったんだけど、
すれ違った瞬間、その中の一人がこちらを振り返って、
「コリア、コリア!」と言ってきた。しかも片手にナイフを持って威嚇するように振り回してる。
真っ先に逃げるという考えが頭を過ったが、
彼女と2人では追いつかれるんじゃないかと思い、
咄嗟に、

「ノーコリア!ソノ ジャポネーゼ(私は日本人)!」

と叫んだ。
すると若者も

「ジャポネーゼ?ナカータ?」

と若干威圧する態度が緩んだので、
続けて

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「ソノ ジャポネーゼ!ナカータ!ファック、アンジョンファン!」

というと、
若者たちは笑って

「アミーコ、ナカータ」

と言いながら、俺の肩をぽんぽんと叩いてきた。

その後、近くのスーパーでビールを奢ってもらい、30分ぐらい道路で立ち話した。
(彼女がイタリア語を喋れるので、彼女を介して話した。)
別れ際にキャプ翼のバッジを皆にあげると猛烈に喜んで、
彼女曰く「宝物にする」と言ってたらしい。

異国の地でナイフ片手に絡まれるという人生最大の修羅場だったが、
結果的には楽しい思い出になった。
あの日、俺以上に中田に感謝した人はいないと思う。

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