私が言うのもなんですが、妻は私にはもったいないくらいの美人
当時一人目妊娠中でした。
相手は私の会社の同僚で、
妻と同僚は以前忘れ物を届けてくれた時に挨拶した程度。
それなのにある日いきなり
「ちょっと奥さんを一日貸してくれません?」
意味が分からず話を聞くと、週末に同僚母が遊びに来るとのこと。
その間自分の奥さん役をして欲しいとのことでした。
「奥さんキレイだから俺の妻だって言ったら母親も喜ぶんで」
と言われたがそんな嘘は良くない。
妻も今切迫早産の診断が出ているので
安静にしなければならないから(事実です)と断りました
「一日くらい良いじゃないですか」
としつこかったのですが
「意味が分からないし、無理なものは無理ですから」
とつっぱねました。
その数日後の日曜日。
私は日曜日も仕事がある為会社に居たら、昼過ぎに電話がかかってきました。
出てみると聞きなれない女性の声。
「○○さんですか?奥さんが倒れて、今病院に運ばれたの!」
驚いて仕事を切り上げ、教えられた病院へ行くと
ベットに疲れた顔の妻の姿が。
その傍には同僚と先ほどの声の女性が居ました。
とりあえず妻の容態を医者に尋ねると、疲れているが大丈夫とのこと。
別室で同僚に問い詰めると、反省したような表情で事情を話しました。
私に断られた後も諦めきれず、
同僚母が遊びに来る当日は私が仕事ということを知り
仕事に出掛けたであろう時間を見計らって家に電話を入れ
「旦那さんが会社で気分が悪くなり病院へ行くそうなので
付き添いに来てほしい」
と嘘をついたそうです。
その後家まで妻を迎えに行き、心配する妻を尻目に
「どうも熱があるみたいだからスポーツドリンクとか
熱さましシートとか買っていきましょう」
と言って会社とは別の方へ車を向けたそうです。
その後同僚母を合流し、おかしいと気付いた妻が事情を聞いても
「まーまーまー。旦那さんには話は付けていますから」
みたいな事を言われたそうです。
妻は私の体調が気になるし、早く病院へ行って下さい!と怒ったところで
同僚母が違和感に気づいたそうです。
その後妻の体調が悪くなり、病院へ→私へ連絡 となったようです。
同僚には妻子が居ました。
私は会ったことが無いのですが、同僚曰く
「妻は太っていて不細工で、子どもも可愛くない。
今まで母親に結婚していたことも黙っていたが、
弟が結婚したことをばらしてしまった。
それで今回会いに来ることになったけど妻と子どもを見せたくなかった。
私妻さんを初めて見た時からいいなと思っていた。
私さんばかりずるいと思ったから、一日だけ妻の代わりになってもらったら
母親も喜ぶし、自分も夢が見れると思った」
とのこと。
同僚母は、自分が会いに来たことによってこんな事になるとは思わなかった。
本当にごめんなさい と謝ってくれました。
妻に何もなく、妻自身も大丈夫だからということで
その日の診察代だけ受け取り
今後一切妻に関わらない事を約束してもらいました。
後日同僚母から改めてお詫びの品と挨拶を受け取りました。
その時のお腹の子は無事に生まれ
同僚はしばらくした後会社を退職、
家族で実家近くへ引っ越ししたみたいです。
忘れられない出来事でした