犬を安楽死させた

18歳から飼っている犬だった
ずっと一緒に暮らしてきて
本当に可愛がっていたつもりだった

犬が11歳を過ぎた頃に心臓を悪くして
お腹に水が溜まるようになった
そこから14歳まで
定期的にお腹の水を抜きに行ったり、
薬を飲ませていた。

スポンサーリンク

月の診察代は四万くらいだった。

正直ワープアだったから診察代はきつくて、
バーのバイトも掛け持ちして診察代を稼いでいた。
(昼の職場には内緒で)

犬が15歳になった時の夏から、容体が悪くなって、
ご飯も食べられない、歩けないになってしまって、
何日か置きに点滴に行くようになった。
夜も心配でつきっきりで、バイトにもいけなくなった。

月の診察代は8万になった。
がんの腫瘍があったけど、心臓が悪いので
手術が出来なくて放置していた。
その腫瘍がいよいよ悪くなってきていたようだった。

ワープアだったからろくに貯金もなかった。
自分の食費を切り詰めて、
モヤシばかり食べていた。
犬には、できるだけ体力をつけさせたくて、
ゆがいたお肉やヤギミルクを与えていた。

起き上がれないからオムツをしていた。
昼休みは職場から家に戻って、
オムツを替えたりしていた。

スポンサーリンク

ある日家に帰ったら、血を吐いていた。
もうだめだと思った。
自分の体力的にも、金銭的にも限界だった。
私は2ヶ月で12キロも痩せていた。

その日は職場を早退して、犬の病院に行って、
もう限界ですと言ってしまった。
犬も、体が痛くて、だきあげると泣いた。
食べたがるけどすぐ吐いてしまっていた。
夜泣きもひどくなっていた。寝不足だった。

その日は、家に連れて帰って、お肉を食べた。
犬も少しだけ食べれて、おとなしく寝てくれた。
涙しか出なくて、ずっと犬の顔を見て泣いていた。

次の日の診察が終わる頃に連れて行って、
9/3に安楽死させてしまった。

最後の診察代は請求されなかった。
あの時は、本当に苦しくて、
いろんなことに余裕がなかった。

その年が明けた頃、旦那と出会って結婚して
びっくりするくらい生活は楽になった。

幸せだなって感じると、犬のことを思い出してしまう。
犬は、まわりには老衰って伝えてある。
余裕がなくて安楽死させてしまったなんて誰にも言えない。

スポンサーリンク