私は三人の保育園児の母親。
その日は近場で県内一大きな花火大会の日。
保育園に迎えに行き買い物していつもより遅くなったので
寿司桶も一緒に買ってきた。
買い物してきたものだけさっと冷蔵庫入れて
花火見えるとこで車の中で子どもたちと食べようと思ってた。
19時40分に帰宅。
車のドア開けた瞬間「ねーどこ行っとったん?」と声がした。
びっくりして振り返ると近所の顔見知りの4年生の子供が。
「子供たち迎えに行って買い物して帰ってきた。
こんな時間にこんなとこで何しとんの」
「ママいない、家鍵かかっとる」
「は?ママどこ行ったん?」
「おまつり行った。八時に帰ってくるって言っとった。
俺も自転車で行こうとしたけどわからーん…お腹空いたー…喉もからからや」
すぐ放置子の家を確認しに行くと本当に真っ暗。
嘘やろどうしようと思ったが
こんな時間まで何も食べてない喉の乾いた顔見知りの小学生を放っておくことができず、
「とりあえず家の子と一緒にご飯食べな、お腹空いたやろ」と言って家に入れた。
寿司桶テーブルに置いて家の子と一緒に食べさせたお茶もあげた。
とにかく電話せねばと思って電話番号を聞くが知らないと。
放置子の通ってるサッカースクール、
学童に同じく通わせているママ友がいたため電話したが通じず。
放置子の父親が同級生だと言っていた同町内の人に町内名簿から家電に電話をしたが、
婆ちゃんが出て花火大会に行っていると。
この間放置子に遭遇してから10分ほど。
とにかく保護していることを知らせなければと思い、
「放置子は家にいます。私の苗字。電話番号」
を書いて食事をしている子どもたちにちょっとママお手紙置いてくるから食べててね!
と言って走った。
電気がついている。
インターホンを鳴らすとすぐに放置子の弟が出た。
「放置子くんあたしの家におるんやけど。ママは?」
「ママシャワーしとる」
は?
「放置子弟くん、悪いけど玄関開けてくれる?」
開けてくれた。
「放置さん!!放置子くんうちにいるんですけど!!こんな時間まで何してたんですか!!
お腹空いた喉乾いたって言ってきてあたしん家でご飯食べてるんですけど!!!」
「…」シャワーの音ザー
「とにかくすぐでてきてください!!!」
「…」ザー
「おいいい加減にしろや!!子供なんやと思っとる!シャワーしとらんととにかく出てこいって!!!」
「」ザー
放置子弟も玄関にいて口の悪い私のことを怖そうに見てたが
置き手紙を玄関の中に置いて自分の子が心配だったためすぐに戻った。
家に帰ると寿司桶はマグロとブリが綺麗になくなっていて
ホタテとイカだけが綺麗に残っていた。
うちの子は玉子と蒸しエビとサーモンが好き。
「ママ帰ってきとった?」
「うん、シャワーしとった。呼んでも出てこんかった」
「そっか!もうお寿司いらんわ!帰る!」
「…暗いしママ迎えに来るまで待ってなよ」
「いい!近いし大丈夫!」
玄関飛び出してった。
15分後インターホンが鳴った。
ドアを開けると放置母親。
私の置いてきた置き手紙をつきだして第一声目が「何うちの子誘拐しとんですか」
「はい?」
「人の躾に口挟まんといてくれますか?」
「はい?あたしが帰ってきた瞬間放置子くん助け求めてきたから保護してたんですけど。」
「悪いことしたら外出すの当たり前でしょ。そういう教育方針なんで。勝手に手出さんといてもらえますか」
「今日花火大会ですよ。放置子くんママお祭り行ったって言ってましたけど。
ここらへん抜け道で物凄く車通り多いですけど。轢かれますよ。」
「…とにかくうちの子出してもらえます?」
「…10分前にお家帰るって言って飛び出していきましたけど。帰ってきたのすら確認してないんですか?」
「…」
「私ご飯お茶あげましたけど。」
「あげました!」
話が通じていない
「だから私がが放置子くんにお腹空いた、喉乾いたと言われたのであげましたけど。」
「え、ありがとうございます…」
「父親は?あなたじゃ話にならない」
「夜勤ですけど。」
「てか誘拐犯扱いしましたよね、頭おかしいんじゃないですか」
「だって誘拐じゃないですか」
「もう録音させてもらいますね。(ここから録音する。)保護してたんです。
あんな時間に車通りも今日は特別多いのに。とても危ないので。
番号もわからず、置き手紙置きに行ったら子供探しもせずのんきにシャワーしてたの誰ですか?」
「…」
「アホなこと言っとらんとしつけしつけ言う前に人にこんな時間に迷惑かけんな。あんたあたしより年上やろーが。」
「…」
「旦那連れて来い。あんたじゃ話にならん。」
「すみませんでした!」
「いや、あんた誘拐犯扱いしたやん。町会にも相談させてもらいます。いいですよね。」
「ダメですっ!すみませんでした!」
「馬鹿馬鹿しい、明日旦那連れて来い。帰れ。」
あまりにも謝る顔でないためドアをガチャ閉め。
放置母親が帰ったあとすぐにママ友が電話をかけ直してきた。
経緯を話す。
「は?うわないわー…あの家サッカーもほとんどついてこんのよ。
学童でも交差点で何回も放置子くんずっと立ってるの見たことあるし。
とにかくあなたは悪くない。子供がそんな時間にお腹空いたママおらんと言われれば保護するわ。
ご飯もあげるわ。連絡取ろうとするわ。」
一通り放置家ディスって電話を切る。
21時頃にまたインターホンが鳴り、出るとまた放置母親。
「さっきはすいませんでしたー。」
顔が思い切りふてくされている。
何しに来たのかと再度追い返した。
22時頃町内の人から連絡が入った。
すぐ電話をさせてもらい経緯を話連絡先が知りたかったことを伝えた。
「とりあえず放置父親から明日の朝話聞いてあげるよ、
あいつは今夜勤中だと思うから。連絡先教えてあげてなんか言われても困るし。」
「ありがとうございます。巻き込んですみません。よろしくお願いします。」
そう言って電話を切ってイライラを抑えながら寝た。
翌日私は仕事のため朝8時半に家を出て17時過ぎに帰宅。
子供を迎えに行く前に町内の人の家に寄り、
昨夜は夜分遅くに巻き込んでしまった謝罪と御礼を言いに行った。
そちらの奥様も交えて「大変だったね、私ちゃん」と放置父親から話を聞いてくれたので、報告を聴いた。
放置母親は誘拐犯扱いした事を言っておらず、シャワー中に怒鳴られた。
私と放置子のことで揉めた。くらいにしか言っていなかったようだったと報告された。
「まあ今日は県外にドライブに行くって言ってたから。まあ私ちゃん落ち着いて
。明日以降謝りに来ると思うよ…多分…」
と言われた。
長居も申し訳ないので丁寧に御礼を言い、子供を迎えに行きました。
車の中で
でも私昨日子どもたちとのレジャー潰されたのに!?
父親も経緯を聞いたうえで、謝りにも来ず県外ドライブだと!?
家に帰り一応待ちましたが結局本日は謝りに来ず、
私の怒りのボルテージが更にあがり今に至ります。