夜間高校に通っていた奥さん「俺さんって彼女いらっしゃらないんですか?」

俺の勤務先に夜間高校に通ってる奥さんが
バイトとして入ってきたのが始まり。
奥さんは可愛い顔してたのと高校生と言う事から、
勤務先のおっちゃんやおばちゃんにめっちゃ可愛がられてた。

俺はたまに事務的な用件で話しかけられて答える程度。
そんな間柄だったのだが、奥さんの歓迎会で趣味が合う事が判明して、
メアドと電話番号を交換し、それからは毎日と言っていいほど、
メールを往復させた。
そんなある日、

「俺さんって彼女いらっしゃらないんですか?」

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とメールが届く。
俺は嫁の不倫で離婚してバツイチだった。
それを隠さずに伝えたところ、
「私は俺さんが好きだから諦めません。」とのメールが届き、
そこから奥さんの猛アプローチに負けて一ヶ月で付き合い始めた。

付き合い始めてから奥さんに何がきっかけで好きになったのか聞いた。
「わかりません。雰囲気ですかね?」とにっこり微笑んで、答えてくれた。
付き合い始めて3年経つと、奥さんは高校4年生になった。
3年になった頃に1度だけ「面談で進学を勧められています。」と言ったきり、
奥さんは俺には一切進路の相談をしなかった。

そんな奥さんが4年生の冬に俺にようやく説明してくれた進路は
「ブライダルプランナーになります。」の一言。
デートに出かけた時、展示されていた
ウェディングドレスを眺めていたことがあったのをふと思い出し、
なんとなく納得した。

奥さんは芯の強い子でかなりのハイスペックだったから、
きっと成し遂げるんだろうと心配しなかった。
そして、「採用されましたよ、俺さん!」
と採用されたその日に電話で伝えてくれた。

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付き合い始めて3年しか経ってないし、
相手はまだ未成年だったけど
俺はどうしてもこの子を奥さんにしたかった。
女の人に失望して誰も好きにならないって決めていたのに、
それをあっさり打ち砕いて俺にもう一度人を好きになることを
教えてくれた子だった。
だから、後日改めてプロポーズして、結婚という運びになった。

プロポーズはシンプルだったよ。

採用されたその日に奥さんを学校まで迎えに行ったんだ。
「採用されましたよ!」ってにこにこ笑う奥さんを見て、
改めて奥さんの存在の大きさとか可愛さとか色々思い知って、
まとまってないプロポーズの言葉を吐き出し始めた。

「奥さん、3年も付き合ってくれてありがとう。
俺さ、奥さんより一回りも年上だし、大してカッコよくないけど、
奥さんを好きで大事に思う気持ちは誰にも負けてないと思う。
一生大事にするから、俺と結婚しよう。」って。

情けないことに半分涙目の俺のプロポーズを
奥さんは号泣しながら受け入れてくれた。

それから2年経った今年。
奥さんのお腹に赤ちゃんがいるのが判明したので記念カキコ。

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