数年前、銀行入口で二百万位拾った。
すれ違いのオッサンが
ジャケットの内ポケットから落とした。
厚みのある封筒に万札がぎっちり
瞬間的に拾って、オッサンを呼び止め渡してあげた。
オッサンは軽く礼をしてスミマセン、
ありがとう言ってそそくさと行ってしまった。
俺は、あんな大金見たことなかったから、
ドキドキしたがATMで引き出しして会社に戻った。
同僚や上司にその事を話をした。
俺
「今、二百万位拾ったw」
上司
「まじ、返したの?」
俺
「はい。目の前の出来事だった」
同僚A
「ばか正直すぎw」
同僚B
「お礼貰えるのにw」
俺
「あっそうかwなんか咄嗟にすぐ渡しちゃた、
悪い事ってすぐ浮かばないよ」
上司
「俺くんらしいよ」
同僚A
「ダサっ、走って逃げろw」
同僚B
「落とし物って2割請求出来るみたいだったよねw」
俺
「実際、そんな事考える前にすぐ渡しちゃうよ」
上司
「しかし、相手のオッサンもお礼位考えろよ」
同僚A
「本当は何万かもらったんじゃね」
俺
「何もなかった、
オッサンの頭頂部をみておしまいだったw」
同僚B
「40万の権利がなぁ」
同僚C
「40万の一割程度俺さんおごって下さいね。
現金でもいいですけど。(キリッ」
俺
「なんで」
上司、A、B
「エッ」
同僚C
「あなたのミスから、
利益還元を受けれなくなったんですから(キリッ」
上司
「アホか」
同僚A
「その発想力ヤバくね」
同僚C
「焼肉でいいスッよ」
同僚B
「Cは頭おかしい」
俺
「C以外で割り勘なら(苦笑)」
同僚C
「じゃあ、現金っすね」
上司
「C、本気で言ってるんならいい加減にしなさい」
同僚C
「ってか、何キレてんすか意味わからんし」
というやりとりを、したCが、
パクられたみたいで今日来てなかった。
C奥が泣きながら電話して来たみたい。
何があったか知らんが、
大金拾ったときよりドキドキした。