大学生の時、期末のレポートを
友達に手伝ってもらった。
理科だったので、
大量の図表をほとんど書いてもらった。
ありがたかった。
お礼に、何かおごろうか、
プレゼントしようか、
それとも時給を出そうかと訊いたら
友達はニヤッと笑って
「体で返してもらおうかな」
ちなみに私も友達も女。
ビビる私に友達は
「来週の×日の朝10時くらいに、うちに来てくれない?」
OKして、約束通りに友達の一人暮らしのアパートに行くと
近所のスーパーからもらってきたらしい、
大量の段ボール箱が積んであった。
友達「これから引越しなんだー。
まだ何もしてないから、手伝って」
体で返すって、これか…。
でも友達はテキパキした人なので、
おやつの時間には荷造りは終わった。
引越し屋のトラックはいつ来るんだと訊いたら、
「これから持ってくる。ちょっと待ってて」
と出かけて行った。
「持ってくる」
って何だ?と思いつつ待っていると
外から「おーい」と友達が呼んだ。
出てみると、友達がリヤカーを引っ張って立っていた。
大家さんの家から借りてきたという。
「リヤカーだ!山田君だ!」
(『水曜どうでしょう』という昔のテレビ番組のネタです)
「山田君でお引っ越しー♪」
とテンションが上がる私と友達。
引っ越し先は徒歩数分のところとはいえ、
荷物を満載したリヤカーを女の子2人で押して引いて、
というのは結構きつかった。
3往復して汗だくと筋肉痛になった。
復路は荷物はないから、交替でリヤカーに乗って
引っ張ってもらった。
友達はリヤカーを使ってみたくて
引越ししたんじゃないかと、
私は考えている。