つい一週間ほど前。見通しの良いゆるやかなカーブで
3台前の車が対向車線に飛び出して壁に激突、
そのままバック転みたいな感じで地面にガシャンとなった。
そしたらその後続車がすぐに止まって、なかから出てきた
ファミリーが救出に向かったので俺も路肩に車を止めた。
ほんともうべっしゃんこになってて「あー死んでる」って思った。
ガラスとかも飛び散ってて白い煙も噴きあがってた。
ファミリーのいかつい父ちゃんと娘で助手席のドアを外し、
なかから血みどろのおばさんを救出。
その間息子らしき人物が110番、奥さんらしき人が土手を登って
民家に助けを求めに行った。
運転席にもおっさんがいたんだけど、その人から流れてる血で
アスファルトは真赤。降りたのはいいけど爆発するんじゃないか?
あとおばさんの傷口でひるんだ俺は足ガクブルで動けず。
なのに娘は大丈夫ですかー!と言いながら果敢に車内へ。
おじさんをずるずる引きずり出した。
煙が出てるせいかほかの車は一切止まらず。
俺は結局何もせずおろおろしているだけだった。
すぐに消火器を持った地元民と救急車が到着。
帰りは超のろのろ運転で帰宅したんだけど
夜になっておっさんのバックリ割れた頭とか
ダンゴムシみたいな色になって膨らんだおばさんの
手とか血の色とか思いだして眠れなかった。
あんな状況でもテキパキ動いて二人の人命救助した
家族(特に娘とオヤジ)はすごいと思う。
ちなみにその娘がかわいかった。