一緒にお昼を食べてくれる優しいお姉さんがぼっちの私をマンションに招待してくれた

子供の頃父親から軽く虐待(セク八ラ含む)を受けていた私は
高校を卒業して家から遠く離れた寮のある会社に就職しました。
寮と言っても、独身寮は男性ばかりなので、
私は家族寮を一人で使わせてもらっていました。

その会社には大きな工場があって、
高卒の私は本社の事務所ではなく、
工場の中にいくつかある、
現場事務所のうちの1つに配属になりました。

スポンサーリンク

現場事務所とは、工場で働いてる人が
事務の仕事をする時に使う部屋で、
自分の机があるのは、
私とパートのおばちゃんと係長の3人でした。

説明が長くなりますが、
工場のラインを止めるのは長期休暇の時だけで、
普段の休みはその3人で交替でとっていました。

私は父親と同じ年代に見える係長
(ハゲてるだけで実は若かったけど)
が苦手でした

おばちゃんは良くも悪くも真面目な人で、
仕事中はほとんどしゃべらない人でした。
用もないのに新入社員の私を品定めに来る
工場の若い男の人たちも嫌で嫌で仕方ありませんでした。

工場の社員食堂は当然男の人たちでいっぱいで、
私はお弁当を作って一人で近くの公園で
食べるようになりました。
その公園は、工場の一番端っこにある
現場事務所からは近かったけど、
本社からはかなり離れていたので、
会社の人に会う事はありませんでした。

小さな公園だったので、大抵私一人でしたが、
たまに綺麗なお姉さんがお弁当を食べてる事がありました。
時々、彼氏らしき男の人と二人で来る事もありました。

私がいつも座るベンチは屋根がついていたので、
雨の日も公園でお弁当を食べていました。
でも、ある雨の日、そのベンチに
綺麗なお姉さんが座っていました。
お姉さんは私を見つけると手招きしてきました。

「朝は晴れてたからお弁当作ったんだけど、雨になっちゃって。
 屋根の付いてるベンチはここだけだから、一緒に食べない?」

私専用のベンチと言う訳でもないし、
とても感じの良い人だったので
一緒にお弁当を食べました。

お姉さんは近くのマンションに住んでいて、
イラストレーターをしていると言いました。
時々一緒に来る男の人は弟だとも言っていました。
とても綺麗で優しくて、いろんな話題を持ってる人でした。

それからはほとんど毎日お姉さんと一緒にお弁当を食べました。
知らない土地で、会社でもいつも一人で、
帰っても広い家族寮にたった一人で、
お姉さんと過ごす時間は私にとってとても大切な時間でした。

ある日お姉さんが「休みの日にマンションに遊びに来ない?」
と誘ってくれました。
私はもちろん喜んでOKしました。

当日、いつもの公園でお姉さんと待ち合わせしました。
そしておねえさんの住むマンションへ。
そこは本当に公園のすぐ近くでした。

部屋に入ると、ダイニングキッチンを素通りして、
大きなソファのある部屋に通され、
「お茶を入れるから待っててね。」
と言ってお姉さんは部屋を出て行きました。

すぐにドアが開いて、
お姉さんが戻って来たのかと思ったら、
入って来たのは、時々公園にお姉さんと一緒に来ていた
男の人でした。
そういえば弟だって言ってたな。一緒に住んでるのかな?
とのんきに考えながら「おじゃましてます。」と挨拶しました。
男は無言で近づいて来ると、そのまま私をソファに押し倒しました。

私は何が起こったのか訳がわからず、
「ちょっと待って、ちょっと待って。」と繰り返していました。
その時、開いたままのドアからお姉さんが
無表情でこっちを見ているのに気付きました。
お姉さんは私と目が合うと、
そのままその場から立ち去りました。

やっと何が起きたのか理解した時には、上半身は・・・。
そしてすぐにスカートの中にも手が入って来ました。
とにかく肌着だけは守らなければ、
と必タヒに両手で肌着をつかんでいたのは覚えています。

スポンサーリンク

男も何とか肌着を脱がそうとして、
しばらく肌着の攻防戦が続いたように思います。
私はめちゃくちゃに暴れて、そのうち私の足が何かに当たりました。
どうやら急所にひざ蹴りが入ったようです。

その時は何が何だかわからないけど、男が私から離れたので、
そのまま押しのけて部屋を飛び出しました。
バッグも靴も置いたまま、シャツの前を押さえてむねを隠し、
私が逃げ込んだのは現場事務所でした。

現場事務所には係長とおばちゃん、
それに若い男の人が何人かいました。
泣きながら事務所に駆け込んだ私を見た瞬間、
おばちゃんが「男は出て行け!」と怒鳴り、
自分のカーディガンを着せて抱きしめてくれました。

あとで聞いた話ですが、
若い男の人たちを連れ出した係長が
堅く口止めをしてくれたらしいです。
でも工場に入る所を何人もの人が見ていたので
すぐに噂はひろがりましたがw

おばちゃんを通して事情を知った係長は激怒し、
仕事を放り投げて一緒にマンションまで行ってくれました。
私を外で待たせて、係長一人で部屋に行って
バッグと靴を持って来てくれました。

「ぼこぼこに殴って来てやったぞ。」
と言っていましたが、事実かどうかは未だに謎ですw

その後しばらく、若い男の人たちが交替で
会社まで送り迎えをしてくれました。
そして、そのうちの一人と付き合い始め、
今はここの住人です。

実はあのお姉さんは、
以前本社事務所に勤めていたそうです。
何があってやめたのかは知りませんが、
被害者は私だけではなかったようです。
弟というのも実の弟ではないそうです。

慕っていたお姉さんに裏切られたこと、
初女だったので、男にいろんなところを
見られたり触られたりした事、
しばらくはショックが大きくて、
結局会社も辞めてしまったけど、
事務所の人たちと打ち解けられたし、
彼氏も出来たし、
今は笑って話せるようになりました。

話し合いに参加した係長は何も教えてくれなかったし、
私もその時は聞かなかったので、
後で彼が会社でこういう噂になってる、と教えてくれた話ですが。

お姉さんとあの男は、同じ施設で育ったそうです。
お姉さんも家族寮に一人で入っていましたが、
いつの間にかあの男も一緒に住んでたそうです。
会社を辞めてあのマンションを買った時には
「万馬券を当てた(ちょうど同じ頃、
ニュースになるほどの万馬券が出た)」とか
「宝くじを当てた」とか噂になったそうですが、
どうやら会社に何か恨みがあったようです。

本社事務所で一緒に働いてた女の子をマンションに呼び、
同じ事を繰り返していたそうです。
本当にやられちゃった子もいるとか。
さすがに噂になっていたのだけれど、
会社でいつも一人だった私は何も知らなかった訳です。

被害にあった女の子は皆公にはしなかったので、
会社として何かすることはなかったのだけれど、
私が会社に逃げ込んだことで、話し合いが始まりました。

お姉さんは、最初は同意の上だったとか、
私が急所をひざ蹴りしたので、慰謝料払えとか。
(この話を聞いて初めて自分がしたことを知ったw)
そのうち会社への復讐だとか、社会への復讐だとか、
あげくの果てに神様がどうとか。
行く度に違うことを言っていたそうです。

ただいつも共通して言っていたのは、
「あの子(男)は可哀想な子。」
「誰もあの子の良さがわからない。」
というようなことをしつこく言っていたそうです。

そして男の方は。
マトモな会話は一度も出来なかったそうです。
突然殴り掛かって来たり、テーブルをひっくり返したり、
最後は刃物を持ち出して警察ざたになり、
(↑ここまではただの噂。どこまで本当かはわからない)
会社も正式に弁護士にお願いして念書を取り
どこかに引っ越してもらったそうです。

私は係長から「引っ越す事になったから安心して。」
と言われただけです。
でも当時、係長がハゲ頭にでかい傷を作って来たことがあり、
「嫁と喧嘩して灰皿投げつけられたんだよ〜。」
と笑っていた事がありました。
何回聞いても係長は否定するけど、
あれがあの男にやられたとしたら、本当に申し訳ないです。

会社は辞めたけれど、係長とおばちゃんとは
今もご飯食べに行ったり、メールしたりしています。
ちなみに今は課長さんだそうですw

スポンサーリンク