テナントビルの2階に入ってる会社に勤めていた頃のこと。
私のデスクは窓の方向に向いてて、ある時仕事が一段落して
伸びをしながら窓の外を眺めていた。
その窓の向こう側を人が落ちて行った。
一瞬のことなのに、やたらゆっくり見えて
そのあとドサッって音まで聞こえた。
ガタガタ震えがきて様子がおかしいと
気が付いた斜め向かいにいた係長に
声を掛けられて悲鳴を上げたような気がする。
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気がするって言うか、そこまでしか記憶にない。
そのあと気を失ってあられもない恰好で椅子から倒れ落ちたらしい。
そのあと気を失ってあられもない恰好で椅子から倒れ落ちたらしい。
来客用のソファで目が覚めた時にはもう大騒ぎになってた。
それ自体も修羅場ではあったんだけど、本題はそこではなくて
同僚にAさんってのがいて、元々何故か嫌われていた相手ではあったんだけど
私の転げ落ち方がよほど可笑しかったらしくて
その後何度も何度もネタにされて真似をされて茶化されて
周りに注意もされてたけど止めなくて
私に対する嫌がらせ(としか思えない)だけの為に延々とやられた。
それをされるたびに落ちていく姿を思い出して苦しくて
会社にも相談していた矢先に又、みんなの前で笑われたときに
丁度その数日前に母親が余命宣告受けて
ショックで参ってたこともあって
感情を抑えられなくてAさんを突き飛ばしてしまった。
そしたら倒れたAさんが事務椅子のキャスターのところで
頬骨のところを切った。
傷自体は1cmぐらいで傷跡が残らないようにテープ?
でくっつけたとか。
でもその件でAさんが傷害で訴えると言い出した。
周りの空気はAさんの自業自得一色で、
あの時近くにいた係長がAさんの自宅を訪問して
ご両親も交えて話をしてくれた。
こうなった経緯をご両親に細かく説明し、
会社としては何度も何度もAさんに注意をしていた。
一方で私さんはずっとあの事で苦しんでおり、
周りがフォローしていた中で
Aさんは何度注意しても私さんを茶化すことをやめなかった。
私(係長)としては、Aさんがもし私さんを訴えるなら
他の社員たちが私さんを守る方向に動くと言っておりますし、
考え直してほしいと思ってます~みたいなことを言ったそうだ。
結局はAさんのご両親が
「娘から聞いてた話と違う」と言いだして
事実が分かってからご両親がAさんを説得して会社も辞めさせた。
ちなみに私のことが入社当時から気に入らなかった理由を
この時知ったが入社初日から職場に溶け込んでいたのが
ムカついたそうだ。
Aさんはなかなか馴染めなくてつらい思いをしたらしく。
係長やみんなを振り回してしまった責任を感じて
私も辞めようと思ったんだけど
係長やみんなから説得されて、
これ以上お母さんを心配させちゃだめって言われて
それで思いとどまった。
とはいえ、係長が上と相談して
精神的に参ってることを理由に休職させてくれた。
母親との時間を作ってくれたような気もする。
もう20年近くも前のことだけど、時々思い出しては
私は職場に恵まれていたんだなぁ・・・と思う。
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