人生で唯一タンカ切れた出来事だから、自分の中では武勇伝。
数年前に就職活動中に電車で痴漢にあった。
はじめは手を払い除けたりしたんだけど、効果なし…
だんだん触り方が露骨になってきてどうしようかと困っていた。
帰宅ラッシュは少し過ぎてたけどで車内はそこそこ混んでいて、
誰が自分を触ってるのか分からないのも相まって半泣き。
でもだんだん調子乗りだした痴漢への思いが、困惑から怒りに変わってきた。
だから、リクルートスーツのポケットからから細さ0,28cmのボールペンを
私のおしりをまさぐってる手に突き刺してやった。嫌な手応えだった。
斜め後ろから「うぎっ!」というおっさん悲鳴が聞こえて、
私も含め周囲の乗客が40後半くらいのおっさんの方を見た。
そのおっさんの方を睨んで「いい加減にしてください」と言ってやった。
疲れていたけど怒りの感情の方が強く、
親切なフリーターのお兄さんに抵抗するおっさんを捕まえてもらい、
次の停車駅で降りた。
私、おっさん、お兄さん(証言)、車掌さん×2の五人で取り調べのような状況に。
おっさんの手には、私が抵抗の際に突き刺したボールペンの痕がしっかりついてたからクロ確実。
おっさんはこの世の終りみたいな顔でうなだれていた。
おっさんはかなり嫌がったが、私の怒りが収まらず警察につきだそうという流れに。
この時点で、お兄さんにはお礼を言って帰っていただいた。
警察が来るまでの間に各々の氏名や役職などを聞かれていたとき、第二の事件(?)発生。
雰囲気が違いすぎてたのと、冷静じゃなかったのと相まって気付かなかったけど、
痴漢のおっさん・・・数時間前に私が就活しに行った会社の面接官だった。
さっきまで諦めてしょぼくれていたおっさんが、それを知った途端に態度急変。
「俺を警察につきだすなら、お前は不採用確実だな!」と怒鳴り出すおっさん。
でもその時の私はテンションが一周回って驚くほど冷めてた。
だから「そうですか。それは困りますね」と返した。
それを聞いて何故か勝ち誇った顔で帰ろうとするおっさんを車掌さんに止めてもらう。
私「帰れませんよ、通報してるんですから。」
おっさん「はぁ?だから、俺をつきだすと不採用にry」
私「それは困りますね。そうされるつもりなら、
こちらも被害届を取り下げることはできませんね。」
おっさん「だーかーら、出すなって言ってんだよ!
頭おかしいのか!?」
私「頭おかしいのは貴方でしょ。どうせ貴方を見逃しても
そちらに受かる確証はないじゃないですか。
それに、仮に内定が出たとしても犯罪者がいる会社なんて怖くて働けません。」
おっさん「なっ・・・!?お前、いい加減に・・・」
私「それに、被害届が嫌なら裁判でも構いませんよ?
どうせ入れない会社の社員に前科が付こうと、こっちはどうでもいいんですから。」
おっさん、キレて私の髪の毛を掴んで殴りかかろうとする。
車掌さんたちと、やってきた警官の人に取り押さえられるおっさん。
まだ何か喚いてたけど、痴漢と傷害で被害届出させていただいた。
結局奇跡的にその会社から内定は貰えたんだけど、
他の会社に就職した。
その会社に入社した友人から聞いた話だけど、
あのおっさんは地方に左遷されたらしい。
でも本社では今なお「会社の品位を貶めた恥さらし者」として、
上司が自分たちに説教する際、悪い例として出される存在になっているらしい。
だいぶDQNかもしれませんが、
これをきっかけにちょっと強気でがんばれるようになりました。
どうもその会社の偉い人のコネで入ってたみたいです
勤務態度も元々よくなかったけど、コネだから周囲も我慢されてたようで…
で、被害届という形のある問題を起こしたことを
口実に追い出されたという感じだそうです。
それでもクビにならないって、どんだけ強いコネだったんでしょうか…