見知らぬ老夫婦から降りる駅になったら「◯◯駅ですよ~」と教えてもらったが終点ではないんだよね

ちよっと過去の話。
ハードな部活をやってた俺は、
終電で帰ることがたまにあった。

俺の降りる駅は、そこが終点になることもあれば、
その先の駅が終点になることもある駅。

終点の時は寝ちゃっても駅員さんが起こしてくれるんだが、
そうでない時は行き過ぎた上に帰りの電車がなくなって、
恥ずかしながら親に車で迎えにきてもらってた。

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で、その時も電車の中で熟睡してたわけだが…
俺の降りる駅に着いた時、誰かに起こされたんだ。
起こしてくれた人の方を見やると、
人の良さそうな老夫婦がいて、

「◯◯駅ですよ~」

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って言ってくれた。
慌てて礼をいう俺を見てニコニコ笑いながら
その夫婦は電車を降り、
俺も当然急いで電車を降りた。

電車を出た後、老夫婦に改めてお礼を言おうと思って結構探したんだが、
どこにもいなかった。
降りるタイミングは2、3秒しか変わらなかったはずなのに…
不思議なのはそれだけじゃなかった。

おれの乗ってた電車は、そこが終点ではなかったんだ。

事実、電車の外から中を見たら熟睡してる人はちらほらいたし、
電車の電光掲示板?にも次の駅の名前が出てた。
俺は老夫婦にあった記憶なんてなく、初対面のはずだ。
なのに、何故あの夫婦は俺の降りる駅を知ってて、
さらに起こしてくれたのか…未だにわからん。

あの時の老夫婦の顔は未だに覚えてて、
たまに思い出したらなんかほっこりするんだよなぁ…
本当に人の良さそうな、理想の老夫婦って感じだったんだよ。

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