幼なじみが仕事で俺の住む地方に引越してきたのを機に

馴れ初めを語らせてくれ。

嫁は元々は近所に住む4歳下の幼馴染みだったんだけど
俺が大学出て就職したのと合わせて疎遠になってたんだ。
俺は就職後色々あって女性との縁を諦めて、
周りに迷惑をかけなければ良いだろと趣味に没頭していった。
で、気づけば36歳。髪の毛はすっかり抜け落ちて
体重はピークで126kgの冴えないおっさんになってた。

そんなとき嫁が仕事で俺の住む地方に引っ越してきたことを機に
十数年ぶりに交流が始まった。
学生の頃は陸上をしてて活発な子だった嫁はすっかり大人になって、
美人なのにおどけたりする明るくて優しい話し上手な女性になってた。

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久しぶりの再会でお互いテンションは上がるし
距離感は近いしで、恋愛経験のなかった俺はすぐに嫁を異性として
意識してしまったけど、自分の容姿に引け目を感じるのと
関係が壊れるのが怖くてお互いの家に泊まることがあっても
関係を深められないでいた。

そういう関係が一年ちょっと続いて
部屋でお互いのおすすめ映画を観る会をしたときに
唐突に告白された。

びっくりしながら即OKしたけど、
そこからの展開は怒涛の早さだった。

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初キスも初体験も正直にいうと
嫁に貪られたとしか表現できない程がっつりリードされた。
というか開発された。

元々普段から嫁が色んな提案をして引っ張ってくれたけど
「私のこれまでの経験はあなたを幸せにするためにあった」
とまで言われて幸せ絶頂だった。

甘えるだけじゃダメだとはわかってたけど、
遅すぎる初めての春にすっかり溺れること一年。
二人で幸せになりたいとプロポーズしたら
泣いて喜んでくれたのは良い思い出。

結婚して10年以上。
喧嘩もしたし家族には恵まれなかったけど、
今でも愛しているし愛してくれている。

やっぱり昼も夜も嫁がリードしてくれるのは変わらないけど、
嫁が昔から言う「わたしリーダーあなたボス」ってのは、
ただ俺を引っ張り回すんじゃなくて俺の行きたい方に
背中を押してくれているんだと分かってきた。
夜の生活はずっと完全に嫁主導だけど、
求めてくれることが嬉しい。

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