数年前の話なんだけど、親戚(新郎)の結婚式に行った。
披露宴で
「新婦の職場の方々から、お祝いのメッセージです」
ってテープが流されたんだけど、
再生ボタンを押した瞬間流れたのは、
「A太朗!ー!」…
っていう新婦の怪しい声。
ちなみに新郎、A太朗じゃありません。
会場、完全に沈黙。
司会の人がすぐに停止ボタンを押して式は続行。
みんな何も聞かなかったふりをして、
微妙な雰囲気のまま式は終了。
母から聞いた話だが、
・A太朗は元彼。新婦は別れた後、一度も会った事がないしもちろん浮気もしていない。
・動画撮りしたこともないし、何故そんなテープがあったのかも分からない。
・披露宴で流されるはずだったテープは事前に確認してあった。どこかですりかえられたらしい。
当たり前だがその後新郎両親が激怒。もめにもめ、
そのまま破談になるかと思いきや、
「俺は新婦を信じている。あんなものを聞かされても愛している。
こんな事で結婚をやめたら犯人の思う壺だ!」
と新郎が主張したそうだ。
新郎両親が反対しているので結婚はできないが交際は続ける。
イヤガラセをした犯人は絶対に許さない!といきまいていたらしい。
新婦母(新婦は母子家庭)は、
「うちの娘には本当にもったいない人だ。こんな人に愛されて娘は幸せだ」
泣いていたらしい。
で、その犯人がこないだの日曜に判明した。
なんと新婦母。
テープの出所を探していたうちに
「もしかしたら盗聴されていたんじゃないか?」
という事に思い当たり、探偵に部屋を調査してもらったら、
いくつもいくつも発見された。
カバンの中に仕込まれているものもあって、
身内の犯行としか考えられない、と。
新婦母は否定もせずに未だにダンマリだそうだ。
「娘が出て行っちゃって一人になるのが寂しかったのかねぇ。
でもこれで破談だろうねぇ…」
と母。
うちはやめてねカーチャン。
新郎とは三年のつきあいで結婚したので、少なくともそれ以上かと。
鞄や服(コートとか?)の裏地の間に盗聴器が仕掛けて(縫い付けて?)あって、
電池が切れているものと生きているものが混ざった状態。
家の中に頻繁に出入りできる状態の人間じゃないと
そこまでするのは不可能。
新婦母の仕事は在宅なので、ほぼ家にいる。
状況証拠があって、探偵にも
「子供の様子が知りたいから盗聴器を仕掛けて欲しい、というご両親が時々来ますよ」
と言われ、新郎と新婦も怪しいと思って聞いてみたそうです。
そしたら新婦母、完全黙秘。
やったともやってないとも言ってないらしいですが、
証拠が揃いすぎてるんで、新郎両親に報告が来たそうです。