膿家に嫁いだ母の友人「借金を全部返し終わったら離婚して家を出る!」しかし・・

私の母の友人の話。
若くして、15歳ほど年上の農家の長男と結婚した彼女(Mさん)。
もちろんウトメと同居。

昼も夜もなく働かされていて、現金は渡してもらえないので
美容院にすら行けず、髪はいつも自分でカットしていたそうだ。

母と知り合ったのは子ども同志の入院先で
同室になったからということらしいが、
母にこんなに長時間、畑仕事や家事から
開放されたのは結婚して初めてだ!
と語っていたらしい。(毎日畑仕事をしてから来る)

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Mさんは退院後も母と気が合ったらしく、仲良くしていた。

Mさんの夫は、大変な新しい物好きでイチゴがいい!と聞けば
莫大なローンを農協から組んで苗からハウスから一から揃える。
新しいトラクターが出れば…(ry)
しかも、知り合いの連帯保証人になったが、
本人に逃げられてしまい
負債総額は5000万以上あったそうだ。

ある年、寒波でイチゴがすべがてダメになり、
とうとう夫はMさんと子どもを置いて出稼ぎに、
Mさんは近くの冷凍食品工場へパートへ行くことに。
パート先は巨大な冷凍庫の中で作業するため、
女性には本当に辛い作業だったらしい。

朝早く起きて農作業、昼間はパート、
帰ってきたら山のような家事。
ウトメ達は口は出すが手は出さない。
借金ができたのも、イチゴがダメになったのも、
知り合いが逃げたのも(ry)
すべてMさんが悪いといつも言っていたらしい。

それでも、ウトメにいびられつつも
10年以上借金を返し続けていたMさん。

夫は最初のうちは送金していたらしいが、
いつのまにかそれも無くなり、
彼女一人で家族を支えつつ、
必死で借金を返していたそうだ。

それでもなんとか全額返済の目処がついてきた頃、
彼女は職場の上司(独身)と恋に落ちた。
もちろん不倫。

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子どもたちはウトメ達に育てられたので
Mさんの味方は誰もしてくれず、
何の希望も楽しみも無い世界での唯一の光だったらしい。
(不倫のことは家族は知らず、普段の生活上でのこと)
その頃、引越しで私たち家族はMさんから遠く離れたところにいたので
Mさんはよく母だけに色々相談していたようだ。

借金を全部返し終わったら離婚して家を出る!
今の彼もそれまで待ってくれるといって応援してくれている!
といってMさんは母に嬉しそうに語っていたそうだ。
それから、1年ほど経っていつもは2ヶ月に1回ほどは電話をくれていたのに
電話が来ない。

母は不審に思っていたけど、
Mさんはウトメ達に隠れて電話をしていたので
こちらから電話をかけるのは差し控えていた。
その次の年の正月、Mさんに年賀状を出したところ、
Mさんの夫から返事が来た。

「妻は仕事中に倒れて植物状態です。今は○○病院に入院しています」

こういうような内容だった。
それから5年近く経つが、いまだに彼女は眠ったまま。
子どもたちも、ウトメも実の親兄弟ですら誰もお見舞いにも来ない。
母がお見舞いに行ったら、看護婦さんから
Mさんの薄情な身内の内情を聞いて
涙が止まらなかったそうだ。

看護婦さんから、たまに夫じゃない男の人がお見舞いに来ると聞いて、
きっと不倫相手の彼なんだろうな、と言っていた。
後もう少しで幸せになれたのに…。

いつも、農家と聞くとこのかわいそうなMさんの事を思い出す。
擦り切れた服に、ノーメークで日焼けして真っ黒なMさんだったけど、
いつも眩しいほどの笑顔のかわいい人だった。

Mさんが逃げなかったのは自分の家の
借金の半分くらいはMさん名義だったからです。
再婚する(予定の)彼には迷惑かけたくないから、ということ
だったみたいです。
現実的に借金に縛られて家を出ることができないから、
心だけは不倫の彼のところ…という事だったみたい。

ちなみにMさんの息子はすごい農家脳で、出稼ぎで私達の近くに
来た事があったのですが、15年ぶりに会うなりプロポーズ。
小さい頃から好きだったから結婚してくれ!
じいちゃんとばあちゃんもお前が嫁なら反対はしない!とかなんとか。
寝言は寝てから言ってくれよ…orz
びっくりして固まってしまったです。
結局、マルチにはまって姿を消してしまいましたが…。

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