もて男のクズにそっと絆創膏を差し出しだ地味女に

A 地味な陰の薄い女。 当時21歳
B 高身長でイケメン 当時21歳

A、Bは同じ大学で同じ学部。
Bは松潤タイプの彫りの深いイケメンで、滅茶苦茶モテていた。
Bは自分の容姿端麗さを鼻にかけて地味な男を小馬鹿にし、
言い寄ってくる女をことごとく食っては捨てる最低野郎だった。

ヤリ捨てされた女は
「一度でもBに手を出してもらった」
と自慢してまわる者もいた。
そんなんだからBはつけあがり、
自宅に数人の女を連れ込んでパラダイスを繰り広げる
クズ野郎に成り下がっていった。

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ある日、Bがノートの切れ端で指を切り出血した。
周りの女は「舐めてあげようか」
と群がったそうだ。
そんなときに近くで本を読んでいたAが
花柄の絆創膏をBに手渡した。
Aはただ絆創膏を渡して何も言わずに本読みを再開。

周りは

「なにあれw」
「少し切っただけで絆創膏とかw」
「良い女アピールかな?」

とクスクス笑った。
周りが地味女きめぇwと嘲笑う中、
BはAに心臓を打ち抜かれました。
Bが遊びでなく本気で恋に落ちたのは
人生2人目だそうで、もうその日から
周りの女を見向きもせずにAに猛アタック。

更にBは「Aはたかだか紙で切った切り傷の為に
絆創膏をくれた。俺が好きに違いない!」と、
今までのモテっぷりの経験からか、
盛大に勘違い。

髪型をリーゼント、
自作のなんちゃって特攻服を着てAに大告白をした。

結果、大玉砕。

「自分の容姿を鼻にかけて男女関係をだらしくなくしている
チャラ男は大嫌い」

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と見事に切り捨てられた。
Bはプライドをズタズタに傷つけられ、
1日大学を休んだそうだ。

それからのBの行動力は凄かった。A
を蝶よ花よとスーパーレディファースト扱い、
姫に仕える執事みたいだったそうだ。

AはそんなBが鬱陶しくて仕方がなく、
ビンタをくらわせた事もある。
なるべく地味に学校生活を送りたかったAは、
Bが煩わしくて煩わしくて学生課に通報。
Bは物凄く怒られた。
周りはあのBが1人の女に執着しるなんて···
とBの変貌ぶりに開いた口が塞がらない。
しかも地味女相手に。

学生課に怒られても好き好き攻撃を続け、
とうとうAが折れた。
AはBのだらしない人間関係を矯正する名目で
Bと交際を始めてしまった。

それからはAとBは純愛交際。
大学を卒業して結婚するまで身体の関係は
一切無かったそうだ。

それで生まれてきたのが私。

私が記憶している父(B)は、
子煩悩で妻(A、母)想い。
とってもクズ野郎だったとは思えない。

私はこの話を昨日聞いた。
何気なく2人の馴れ初めを聞いたら、
父がベラベラ喋りました。
母は「やだーw昔の話を今更~」と照れ照れ。

もう父の過去に衝撃を受けたよ···

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