飲食店でバイトしてるんだけど、
田舎出身の悲しい性なのか
お客様に話しかけられるとついついお話してしまう。
勿論忙しい時には作業優先しつつ、
お相手しつつなのだが
そんなこんなで少しお高いお店なのだが常連さんが増えてきた。
そんな時海外に新店舗が出来るからと店長が交代。
新店長が店にやってきた。
この店長、意味もなく店の方針を変える。
効率も悪いし苦情が来ても無視する。
そして恐ろしく仕事が出来ない。
仕方がないので皆で店長のフォローに回る日々に…。
そして遂にお客様との私語は厳禁とのお達し。
申し訳なくて涙が出たが、
お客様たちは悲しそうにごめんね今まで。
たくさん怒られたんだろ。
と気遣って下さって本当に涙が止まらなかった。
耐えきれず、辞めようと決意。
副店長と相談し、退職の日を決めて
常連のお客様に伝えた。
とうとう迎えた退職の日。
今日は中々お客様がひかないなあ…と思っていたのですが、
一番長い常連さん(私のアルバイト開始より長くいらしている)が
「2年間お疲れさまでした」
と同時にクラッカー!次々鳴るクラッカー!
びっくりしていると副店長が
「頑張ってくれたのに、こんな形で辞めることになって申し訳ない。
お客様からどうしても君にサプライズがしたいと申し出があってね。
集まって頂いた方々とささやかだけどお疲れさま会をしようって
話になったんだ」
薔薇の花束なんて生まれて初めて頂きました…。
「いつもこんな老人の話を聴いてくれて嬉しかったよ」
「ニコニコ元気な姿が見たくてこの店に来てたのに残念だよ」
などと、嬉しすぎるお言葉に号泣。
本来は頂き物をしてはならない決まりなのですが
今回は例外ということでたくさんプレゼントを
頂きました。
ただのアルバイトの為にこんなことをしてくれるなんて
凄く衝撃的でした。
頂いたプレゼントも髪を束ねていたからと
手作りのシュシュや、大好きな黄色いネズミのグッズ、
彼氏と行けと映画の券や、何故か桐箱に入ったお酒、
名前の刺繍されたお高いハンカチ、
大学生だから勉強もしろと国家試験の対策本を
これでもかというくらい…など。びっくりでした。
(しかし私は家まで自転車通勤。
この日は贅沢にタクシーで帰りました。)
後日店から段ボールで届いた
他のお客様からのプレゼントには
一生懸命書いたであろう字で
「ぽけもんのおねえちゃんがんばれ」
と書いたお手紙。
辞めたくなかったなあと辛くなりました。
その数ヶ月後に店長がくびになったと副店長からお電話。
本部に苦情が殺到し目に見えて業績が悪化したため
社長が重い腰をあげたそうです。
そんなこんなで、なんとまたバイトに復帰することに。
復帰初日に47都道府県のお土産を買ってきた
お客様がいたことにまた衝撃を受けました。
(彼氏と食べろって私はコロコロになるし、
ってただでさえもうコロコロなんですがね)