大学出たてのOL時代一人旅が趣味だったんだが、旅先で突然「苗字+ちゃん」で呼ばれてで

大学出たてのOL時代、
男性5人女性1人の地方営業所で事務やってた。
大学時代から美術館巡りの一人旅が趣味だったんだが、
当時の私は危機管理能力が少々低かった。
昼休みに、旅行することや行先を聞かれるままに話してしまった。
行先は信州安曇野だったんだが、もう3回目なことや
すごく気に入ってる〇〇って宿があって
今回もそこに泊ることも話してしまった。

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宿は民宿で、食事は大広間で
宿泊者全員一緒なんだが、
夕食の時間がきて広間に行ったら
突然「苗字+ちゃん」で呼ばれて、
声の方をみたら先輩Aがいて手招きされた。

ビックリしてとりあえずAの方に行ったら

「ここに泊るって聞いたから僕も来ちゃった。
一度私ちゃんと旅してみたくてさー」

って言われて、背中がゾワゾワゾワ・・・。
Aは30代後半の独身で、入社して一ヶ月後ぐらいに
交際を申し込まれたことがあった。
でも断って、それ以降は仕事以外で私語を交わしたことは殆どない。

「すみません、私一人旅を楽しみたくて来たので」

と言って
自分の指定されたテーブルに向かった。

そしたら
「一緒に食べようよう。こっちにおいでよう」

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って言われて
周りの人もなんかこっち見てるし、すごく恥ずかしかった。
宿の人が「お料理、向こうに移しましょうか?」
と要らぬ気を利かして言ってきたが
丁重に断って自分のテーブルで黙々と食べた。
楽しみにしていた料理なのに味わうどころじゃなくてムカついた。

食後、部屋から電話をかけて
おかみさんに部屋に来てもらって
事情を話し、怖いので申し訳ないけど別の宿に移りたい。

もちろん宿代はお支払いしますが、
その様子をAに見られたくないので
お部屋で清算させてくださいと申し出た。
そしたらおかみさんが機転を利かせてくれて、
Aさんは貸切風呂を予約してるので、お風呂に入ったら
お知らせに上がります。

その隙に出られた方が・・・と言われ、
その後おかみさんの暗躍のおかげで宿脱出。
翌日もいくつかの美術館を見る予定だったが
こうなると待ち伏せされてるかもって被害妄想も出て怖くて
以降の予定を諦め、諏訪市のビジホを
じゃらんで予約して夜の高速を走った。

休み明けに出社したら、Aは明らかに怒っていた。
こういう時、他に女性がいないのがちょっとこたえた。
母に相談したら

「そんな気味の悪い人のいる会社辞めなさい」

って言われて
あ、辞めるって選択肢もありなんだとホッとして退職を決めた。
辞める時に所長にはその事を話したが、
Aさんに対して所長がどう対処したかは知らない。

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