昔、商工ローン大手に勤務していて、
やり手の営業だった。
私のせいで何人もの人が、夜逃げや自殺に追い込まれています。
もう10年以上前、社員の
「払えなかったら腎臓を売れ」
という台詞が社会問題になった(誰も覚えてないかな)
商工ロ−ンの貸し付けが、苛烈を極めていた頃の話です。
当時、資金繰りに困って藁にもすがりたい
中小企業の経営者に、言葉巧みに高利で融資を持ちかけ
最後の血の一滴まで絞り取るような事をしていました。
上司に言わせると私は狙い所がいいらしく、
全国でもトップレベルの成績でした。
同僚の中には体調を崩したり、精神を病む人も多かったのですが、
私は生活のためと割り切っていたので
粛々と営業に励みました。
たまには顧客から「地獄に堕ちろ」「殺してやる」
と言われたこともありましたが、3年ほど勤めたのち結婚退職して
地方に移り住みました。
一部上場企業だったその会社はその後倒産して、
かつての同僚の中には結婚や養子縁組で
姓を変えた人が何人もいると聞いています
(実際殺されかけた人がいます)
今は以前の私を知る人のいない土地で、
おっちょこちょいで家事の苦手な呑気な奥さんと見られていますが、
それも私の一面ではあります。長文失礼しました。
年収は300万円台でした。
他の人もあまり多くなかったと思います。
同僚営業の奥さんは国家公務員だったけど、
同僚よりはるかに年収が多いと言っていました。