今日仕事辞めてきた。
昨日は誰1人泣くことがなかった送別会があって
「やっとこのクソみたいな職場とも
お別れだぁあぁあぁぁ!」
「長かったぁあぁあぁぁ!
しんどかったぁあぁあぁぁ!」
て思って今朝出勤する前は
「今日でやっとおしまいだ!
やっとやっとやっと解放される!
てかもう休んでもいいかな?」
なんて思いながら仕方なく出勤した。
私が出勤して最初にしたことは
夜勤のおばちゃん達への挨拶回り。
勤務先は製造業で私は日勤専門の事務員さん。
おばちゃん達は夜勤専門の製造さん。
全然違う部署で全然違う時間帯に
働いてるから全く関わらないんだけど
私が少し早めに出勤するから
おばちゃん達が仕事終わって着替えてるところに
仕事を始める為に私がやってきて着替え始めるから
自然とおしゃべりが始まる。
「今日は晴れてて暑いですよ」
「今雨降ってないから帰るなら今のうちですよ」
なんてしょーもない話をしながら
着替えるのが日課だった。
そんなまぁどこにでもあるような時間が
勤務先での唯一の楽しみだった。
1度朝っぱら(会社着いて着替える前)から
腹立たしいことがあって怒りすぎて
号泣したことがあるんだけど
その時そっと抱きしめて一緒に涙ぐみながら
慰めてくれたのもその時居合わせたおばちゃんだった。
課内の先輩にいじめられて嫌だって
愚痴を聞いてくれたのも色んなおばちゃん達だった。
だから今日はおばちゃん達に
心ばかりのお礼を持って出勤した。
更衣室に入っていつものように挨拶をした後
「突然の話で申し訳ないんですけど
私今日で辞めるんです!」て話を切り出したら
おばちゃん達一瞬固まって大混乱で
「えーどうして?」「なんで?」「いきなり?」
て口々に言い始めて
「やっと辞めれるんです!」
て言ったら理解した人から目を潤ませ始めて
「辞めたいってずっと言ってたもんね。
今までよく頑張ったよ!」
「あんな人達の中でよくやってきたね!
辛かったよね!」
とかグスグスしながらみんな褒めてくれて
「もう会えないのかー」
「辞めれるのは良かったけど
会えなくなるのが寂しいなぁ」
とか涙流しながら言ってくれて
私もつられて泣いてしまった。
出勤前に目と鼻が真っ赤になっちゃったから
マスクして職場へ。
お昼過ぎに掃除のおばちゃん達から
「今日でおしまいだね」
て声を掛けられて「そうだそうだ」と
ロッカーへ移動してお礼を渡しながら話してたら
掃除のおばちゃん達も泣き始めて私ももらい泣き。
食堂のおばちゃん達にも
お辞めることを伝えてお礼を渡したら
「なんで早く言ってくれなかったの?
何も用意してない!」
て泣かれて私もあれこれ話しながらもらい泣き。
最後は守衛さんから
「やっと釈放かーお勤めご苦労様!
この煎餅うまいな!また買ってきてー」
て言われて大笑いしながら
最後のお喋りを楽しんで帰ってきた。
おじさんは大笑いで見送ってくれたのに
おばちゃん達本当泣きすぎ。
「あーやっと辞められる」「本当に良かった」
「やっとこの日がやってきた」
て昨日は思ってたのに今は
「本当に終わっちゃったんだな」
てなんだか心にぽっかり穴があいてる感覚がある。
今朝出勤する前はこんな気持ちになるなんて
思わなかった。
あと意外だったのが
課内で1番口うるさくてパワハラ上等の上司。
最後の最後に私のデスクへやってきて涙ぐみながら
「本当にもう辞めるんか?辞めんでええんやぞ?
あれなら月曜も来てええからな?」
だって。
最後は人柄が出るって本当だなって思った。
上司はパワハラ上等な人だったけど
本当の意味でのパワハラは1度もしたことなかった。