自分のことを美少女だと勘違いしてた。勘違いしたまま好きな男子に告白。

中学生の頃、多分家の鏡が
壊れていたんだと思うけど、
自分のことを美少女だと勘違いしてた。
モデル歩きとかウインクとかやりまくってた。
そして勘違いしたまま好きな男子に告白。

「好きでもなんでもないけど
付き合ってあげてもいいわよ」

みたいなことを言ったと思う。
彼は苦笑いしたまま固まってたんだけど、
その瞬間を口が窒素より軽い奴に
目撃されたせいで一気に針の筵に。
主に男子からブスブス言われまくり、
少しずつ洗脳は解けていった。

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数年後、私はメイクを覚えた。
といってもぱっちり二重で豚鼻おちょぼ口輪郭難という
化粧という魔法がまるで効かない顔面だったから、
若干清潔感のあるブスになっただけ。
それでもとんでもない美人になったような気分になった。
私は美しくなったのよ!と本気で思っていた。
洗脳が解けた今でもマスクをすれば
美少女だと思っているから、
余計勘違いに拍車をかけたと思う。

ある日、数少ない友人と行った
カラオケでとある歌が歌われていた。
端的に歌詞の内容を書くと、昔の恋人にこっぴどく
振られた女性が美しく大変身してモテモテな
魔性の女になるというもの。
歌詞に出てくる

「あなたのおかげで今の美しい私がいる。
どう?綺麗でしょ?悔しいでしょ?」

というスタンスの女性に対し、

「まさに今の私!」

とすごく共感した。
ある日、成人式のお知らせがあった。
もちろん私は参加を決意。
生まれ変わった美しい私を見てもらいたかった。
実際に参加すると、

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「あー…久しぶり…」

といった雰囲気で、馬鹿にはされなかったけど
すごく扱いづらい人のような対応をされた。
恐ろしいことに私はそれを

「あまりに美しく変身し過ぎて驚いたのね」

と凄まじくポジティブに変換した。
そして好きだった男子+告白を
目撃した男子を含む男性陣と遭遇。
向こうがこちらに気づき、最初の言葉を発する前に、
私は歌詞に出てくる台詞を私らしく変えて
自信満々に言った。

「ねぇ見て、眩しいでしょ?」

その後のことは察してほしい。
気づいたら家の鏡の前でブスな顔を
よりブスにして号泣している自分と対峙していた。
みんな、本当に自分の顔面偏差値は
知っておいた方がいい。

娘さんがいる人なら、決して盲目的にならず、
世間から見てブスか否かを
きちんと教えてあげて欲しい。
ニ○チェのコントのように。

これ以上可哀想な女性が増えないことを祈って
書き込みます。

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